FireShot Webpage Screenshot #492 - 'Libya live mapLPDF-voting-0502212021年5月15日、カダフィの独裁の後の10年の混乱を経て、ようやくリビアLibyaに国連が認知した単一の暫定統一政府Government of National Unity (GNU)が成立し、リビアを立ち直らせるチャンスが訪れている。ここ半年ほどの経緯は、およそ次の通りである。参照記事  英文記事
2020年11月にチュニジアのチュニスで会合した「リビア政治対話フォーラム:Libyan Political Dialogue Forum (LPDF)」(国連の主導で設立されたリビアの地域的あるいは分野別の利益を代表する勢力・派閥の代表者74名で構成された組織)が合意したロードマップには、新たに統一的な暫定政権を設けること、暫定政権は2021年12月24日に実施されるべきこととされた大統領選挙と議会選挙の準備を取り進めることが規定された。
20210426125717appp--484676.h暫定政権は大統領評議会(大統領と二人の副大統領)および国民統一政府(首相、二人の副首相、その他閣僚)から構成されると定められた。2021年2月5日、同フォーラムは暫定政権を構成するメンバーを選出した。次いで、3月10日、アブドゥル・ハミド・ダバイバ(Libyan Prime Minister:Abdul Hamid Dbeibah)首相:左 が率いる内閣を議会(東西の対立を抱えている)が承認し、5月15日に新内閣が発足した。これまで対立して来た、国際的に承認されたトリポリのリビア国民統一政府(GNA: Turkeyが支援)と、ハフタル司令官率いる東部のリビア国民軍(LNA: United Arab Emirates (UAE), Egypt and Russia,が支援)は、平和裏に権限を移譲したのである。 EN5830lUEAAGWfN これまで相対立し争って来た勢力が単一の暫定政権に合意出来たことは特筆すべきことである。新首相は2021年5月上旬の談話で、国連の推定で、リビアに駐留するGNAとLNAに属する海外からの兵員、傭兵ら約2万人の早期撤退を希望すると語っていた。 参照記事 英文記事 英文記事 過去ブログ: 2021年6月地中海での難民、移民の死亡事故急増でリビア外相EUへ支援求める 2020年9月辞任直前のリビア首相 国連の協力と国連安保理改革を訴える、、、地中海沖の石油資源や難民対策で苦悩するトルコのリビアへの覇権と、そのトルコを警戒するエジプト、ギリシャなどの介入、周辺国との国境、部族問題、イスラム過激派の侵入、リビア国内の資源利権、疲弊した国内経済等、直面するだろう問題は、思いつくままに書いても切りがないほどだ。また現在もリビアではGNA支配地で、少数武装勢力の誘拐や反政府攻撃が散発している。 右図は、2020年1月掲載のリビアの戦況と油田地帯、パイプライン、部族地域、周辺国。
6074b8ab8b376現在、リビア国家統一政府(GNU)に対し積極的に支援と協力で接近しているのはトルコで、2021年4月12日にダバイバ首相は各界代表団とトルコを訪問し、エルドアン大統領とダバイバ首相は、両国の間の「ハイレベル戦略協力協議会第1回会合共同声明」に署名。また「リビアでの発電所構築に関する協定」「リビアに3か所の発電所を建設することに関する覚書」「トリポリ国際空港新国際ターミナル建設に関する覚書」「トリポリに新しいショッピングセンターを建設することに関する覚書」「トルコ共和国政府とリビア国家統一政府との間におけるメディア分野での戦略的協力に関する覚書」への署名が行われ、エルドアン大統領は、長く中断していた工事の再開と「リビアに明日(4月13日)、15万回分のワクチンを届ける」との約束を公表した。トルコ企業は、リビア紛争以前からリビアに進出していた歴史があり、2009年から10年にトルコの建設企業、ENKA、ユクセル、REC、ドウシュ、ジェンギズなどがリビアで受注したプロジェクトは124件に及び、リビアの紛争ぼっ発時、在留トルコ人は2万5千人規模で、当時欧州が検討していたカダフィ政権に対する制裁に関してトルコは、「民衆を追い込むだけだ」と反対する姿勢をみせていた。参照記事
60900c9e78215その後の2021年5月3日、トルコ共和国外務省のメヴリュト・チャウショール大臣、トルコ共和国国防省のフルシ・アカル大臣、トルコ代表団が、リビア国家統一政府のアブドゥルハミド・ダバイバ首相を表敬訪問した:右(ナジラ・マンゴーシュ:ナジャ・アル・マンクーシュ外相Foreign Minister Najla al-Manqoush とトルコのチャウショール外相)。

バルカン-1-1024x709fad8ad1a-sエルドアン大統領は6月17日、18日からのトルコ南部のアンタルヤ( Antalya)での南東欧諸国会議 South-East European Cooperation Process (SEECP) foreign ministers summitとアンタルヤ外交フォーラム(Antalya Diplomacy Forum:6/18~20 参加13カ国でトルコは議長国)への出席を前に、セルビア、クロアチア首相と会談。同時にチャウショール外相はアルバニア及びモンテネグロの外相らと会談をしている。最近アフガンへの進出も明らかにした、NATO加盟国でありながら米露にも睨(にら)みの効くトルコの勢いが止まらない。
73572e6cまた、EUにとってトルコはエネルギー政策上重要な位置を占めつつあり、依然として国内に多くの難民を抱えるトルコに対しては強い態度に出れないように見える。またトルコの発言から、トルコは現在EU,NATOから外れている南東欧(バルカン)諸国と団結して、EUへ支援や加盟を求める圧力を掛けて行く方針だ。 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 英文記事 英文記事 参照記事 英文記事 過去ブログ:2021年5月バイデン政権はNS2事業会社への制裁見送り?とトルコの進出 4月モンテネグロが高速道路建設で資金破たん また中国の過剰融資?

nappi11 at 01:50│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2021年06月18日 08:21
西バルカン・・・ウクライナのようになり得るが。EUも放置に近い様な。

コメントする

名前
メール
URL
絵文字