一日の新型コロナ新規感染者数(前日から約24時間の州別統計の合計)を37万9257人と明らかにしFireShot Webpage Screenshot #389 - '悲痛すぎるインドの現状 02-mass-cremations-in-india-0425-super-169新型コロナウイルス Covid-19 感染の第2波が猛威を振るうインドで2021年4月26日、1日の新規感染者の報告数が35万2991人と5日連続で過去最悪を更新し、1日の記録として、米国が2021年1月8日に記録した1日あたり30万669人を超え世界最悪となった。同日の死者の報告数は2812人に上った。

india-covid-cases-780pxメディアの報道によると、2020年9月から2021年2月中旬にかけて患者数が減少する中、モディ首相率いるインド政府は専門家による第2波到来の警告を無視した。1月の時点で新たな変異株が確認されていたにもかかわらずだ。すべては油断した結果だと言われている。
mcb2101252033022-p1今年2月、感染者が減少し、3月にはパンデミック(Pandemic:世界的感染)は終息かとも言われ、第2波が始まる数週間前の3月、医師でもあるインドのバルダン保健・家族福祉相は、同国はパンデミックの「終盤戦」に入っていると主張。医療資源を他国に輸出するという政府の決定を正当化した。
vaccine-shortage-india-e1617949767305またインドは2021年1月、他国への酸素の輸出量を734%も増加させ、4月22日までに約6600万回分のワクチンを、中国の向こうを張ったワクチン外交で輸出してしまった。インドのワクチン製造能力は世界最大だが、予想を超えた感染拡大で一機にワクチン輸入国となり、米国が緊急支援に乗り出している。現在ワクチンが不足しているため、市民は予防接種会場から追い返されている。参照記事

82096174jpg1月に患者数が減少し始めたことで、軽率にも集団免疫を達成したのではないかという期待が広がり、4月1日には、毎年恒例の宗教行事であるヒンズー教聖地4カ所を巡礼する祭典「クンブメーラ:Kumbh Mela」も盛大に実施することが許可された。年に一度、350万人の信者が北部ウッタラカンド州に集まり、ガンジス川で聖なる水浴びをするのだ。その影響が完全に判明するにはあと数週間かかるが、全土で500万人以上が参加するとされるこの行事で、感染が一気に拡大したことは驚くに値しない。短期的に見ても、ウッタラカンド州での1日あたりの感染者数は、2月の30~60件から4月は2000~2500件に急増している。英文記事 参照記事
また1日あたりの感染者数が急増しているにもかかわらず、インド東部の西ベンガル州West Bengalでは、3月27日から4月29日にかけて州議会選の投票が行われる予定で 、大規模な集会や混雑を伴う選挙活動が続いていたが、西ベンガル州での感染の多くは、「ベンガル株」と呼ばれる感染力の強い“三重変異”株「B.1.618」が原因であることが判明しており、モディ首相は4月23日の西ベンガル州での選挙集会を中止した。

023月始まった第2波では、最近はわずか3日で100万人以上の新規患者が出る事態となっている。この2週間は医療施設が酸素や集中治療室(ICU)不足に陥り、診療待ちの患者が自宅や病院の外で死亡する状況にある。特に首都ニューデリーでは酸素不足が深刻で差し迫った状況にあるが、市内で酸素を製造していないため中央政府からの供給に頼る状況にあるという。デリーの複数の病院は週末、ツイッター上で酸素の供給を求める緊急のメッセージを発した。4月24日にはデリーの病院の一つで、酸素の供給が遅れた後少なくとも20人の重症患者が死亡する事態となった。モディ首相は25日、十分な酸素が供給されるように政権が551の酸素製造施設を立ち上げると発表した。記録映像 参照記事 英文記事

h_56865027ここ数週間、インドのソーシャルメディアにはSOSがあふれている。病院は酸素の供給が底を突きかけているとツイートし、医師は防げたはずの死を迎える患者をなすすべもなく見守っている。入院を拒否されたジャーナリストは、症状が悪化する様子を自身のツイッターで記録し、そのまま死亡した。人々は、収容先を求めて走り回り、火葬場は遺体であふれかえり、24時間体制で作業が行われている。酷使された火葬炉は溶け、外には火葬用の台が増設されている。悲痛なメッセージと画像が、国内で猛威を振るう新型コロナウイルスの感染第2波を浮き彫りにしている。

今回のインドでの第2波は、英国で初めて確認されたB.1.1.7という変異株variantが北部パンジャブ州Punjabで患者を急増させたことが原因だと広く考えられている。だが、最も感染者数が多い西部マハラシュトラ州Maharashtraで発生したB.1.617と呼ばれるインドで初めて報告されたいわゆる“二重変異”株 “double mutant” が原因だという可能性もある(編注:「二重変異」「三重変異」などは変異数を正確に表したものではなく、あくまで通称です)。B.1.617は、バングラデシュやパキスタンでも新たな流行の引き金になっていると考えられており、米国、カナダ、英国など多くの国が、これらの地域への渡航を控えるよう勧告している。

GFX-1-1-1024x576インド中南部ハイデラバードにある細胞・分子生物学センターのラケシュ・ミシュラ所長の研究では、“二重変異”株B.1.617が原因となった感染は、全国の症例の約10%にすぎないことも判明した。B.1.617が広がっているマハラシュトラ州ですら30%しか占めていなかったのだ。「私は、今回の感染者の急増は人々の行動のせいだと思っています」とミシュラ所長は言う。英文記事

米ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)が4月15日に公表した報告書によると、インドの1日あたりの新型コロナ感染者数は、前回のピークだった2020年9月の2倍になっている。また、死者数は2021年8月1日までに約66万5000人に倍増する可能性が高いと予測されている。IHMEの予測によると、インドでは1日あたりの死亡者数は5月10日にピークを迎え、5600人に達する。ただし、95%の人が公共の場でマスクを着用するようになれば7万人の死亡を防ぐことができるという。 インド公衆衛生財団(PHFI)のK・スリナス・レディ会長は、今後3〜4週間は、感染者の急増を抑える上で非常に重要な期間だと言う。参照記事

20210429161611-1モディ首相は、政府はウイルス感染拡大を抑えるためにあらゆる努力をしており「課された責務を果たそうとしている」と指摘。「5月1日から18歳以上の国民全員にワクチンが行き渡る。企業は従業員のワクチン接種プログラムに参加することができる」と語った。遺体は前例がないほど蓄積しており、火葬場では現地の人が信じる「魂を再生サイクルから解き放つ」宗教儀式は省略されている。火葬場で働くある男性は「遺体が増えればそのまま燃やす」「まるで戦争の真っただ中にいるようだ」と語る。ガーディアン紙が伝えた:写真はニューデリーの火葬場。CNNやBBCなどによると、現地では死者の急増で火葬施設が不足し、駐車場が臨時火葬場となり、タクシーが臨時救急車として使用されているという。 参照記事

FireShot Webpage Screenshot #396 - '欧米各国2021年4月29日:インド保健省は29日、新型コロナウイルス感染により直近24時間で新規感染者数(前日から約24時間の州別統計の合計)を37万99257人と明らかにし、新たに3645人が死亡し、2日連続で3000人を超えたと発表した。前日比で350人以上急増し、過去最多を更新した。  インドでは新たな感染の波に歯止めがかからず、累計死者数は20万4832人に上っている。世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は記者会見で、「インドの状況は悲痛の域を超えている」と指摘。「WHOは手を尽くしており、重要機器・物資を提供している」とし、酸素濃縮器数千台やプレハブの移動式野外病院、検査用品などをインドに送っていると説明した。参照記事 参照記事

また隣接国のネパール・パキスタン・バングラデシュも感染者の急増で非常事態を迎えている。29日のCNN放送によると、ネパールでは最近、一日の新規感染者数が数千人にのぼるという。ネパールは今年2月まで一日の新規感染者数が50-100人ほどだった。ネパール疫学疾病統制局は「インドから入ってくるネパール人が感染増加の一部の原因」と明らかにした。参照記事



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