報告では、平均寿命や社会的サポート、汚職レベル、その他といった指数を考慮し、世界の149ヶ国を評価した。もっとも幸福な国トップテンには同様にデンマークやスイス、アイスランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、ルクセンブルグ、ニュージーランド、オーストリアがランク入りした。米国は19位、英国は17位、ドイツは13位だった。
日本は56位、韓国は62位、中国は84位、ロシアは76位。ランキングによれば、もっとも幸福ではない国は149位のアフガニスタンとなった。2012年にはじめて幸福に関する世界的な報告が発表された。参照記事 参照記事
、、、20代の前半からフィンランドで過ごし教育を受けた経験から、当然の結果だろうとおもう。一言で言えば、フィンランドは税金も高い反面、老後の生活には不安は無く、養育、教育は行き渡り、当時、貯金の無い若い夫婦でも、金利無しでマンションが買えたのには驚いた記憶がある。教育には基本的に競争を煽るような風潮は無く、社会に出ても新たな知識や技術が得られる無償の教育がいきわたっている。
日本で10代のころ、とにかく不眠不休で勉強し、いい大学に入っていい職に就けと、尻を叩き続ける日本のシステムに疑問を持った筆者には当時のフィンランドは驚きだった。そんな国で青春時代を過ごしたからいろいろあった。結婚も離婚も経験した。その後フィンランドが低迷期に入り、フィンランド人でさえ就職が難しい時期となり帰国し、これまでじっと日本を見てきたが、日本の政治体制の潔癖さに於いては日本はいまだに後進国だ。政治家の行いを見ても、国民を煽る事しかしない。それについていけない者、稼げない者は、努力をしない者として救われずに置いて行かれる。教育者には、先が読めない者に手を差し伸べる余裕も無く、「負けるな!人生に勝て!」と言い続け、平気で人生を勝ち負けで言い表す。人生は勝ち負けか?生きるのに競争は必然か?勝つ者がいれば、当然負ける者も出る。負けた方は悪い人間なのか?教育とは字のごとく、教え育てるだが、今の教師に育てる余裕は無い。成績さえ良ければいい人生が待っていると錯覚させるが、それが若者の夢を小さくさせてしまう。
最近日本の10代の自殺が増えているとあるが、為政者はそれに向き合おうともしない。幸福って?単純に、若くても家族が持てて、自然に囲まれて、老後はのんびりできる国だ。何時になったら、国民すべてを公務員と見る風潮ができるのだろう。少なくても、今の政治では無理な話だが、、。今の生活がきつくても、老後が良ければ、それに夢を託して生きることも出来る。これは筆者の個人的見解では無く、フィンランドの学校の食堂で同級生から聞かされた話だ。同じことは、数十年後にフィンランドから会いに来てくれた、今もフィンランドで暮らす日本人の友人も語っていた。唯一救われるのは、日本がアジア、世界に向けて、その技術力の高さや経済力で大きく貢献している事だ。もっと若い人に目をむけてほしい。今成績が悪くて、将来に悲観的な若者のなかにも、将来のエジソンやミケランジェロが居るかもしれない。また、そんな才能が無くても非凡に生きていける、自然豊かで、生き物を大切にする、そんな国になってほしい。青春も無く若いころ追われ続け、老後も期待できるほどでなければ、国民は難民となって去っていくだけだ。TVを見ても、芸人やホストが金儲けを自慢し、十分肥満しているのに旨いもの探しに血眼になっている様では、今の中国を軽蔑は出来ない。
世界の評価では、日本の民主主義は欠陥がおおく、報道の自由に至っては長年後進国の位置に在る。米国もまた「報道の自由度」が低いので、当然、欠陥のある民主主義国といわれる。残念ながら、「報道の自由度」「男女平等」「民主主義」「経済の民主主義」「所得格差」が劣る国では、政府と国民、財界と労働界、男性と女性、与党と野党は対立するばかりで、共に協力して社会を発展させることが出来ない。その結果、日本の政権は、国民に真実を告げて批判に晒されるより、虚偽発言や文書改ざん、そして報道を弾圧して事を進めようとすると指摘されている。一般的に北欧の政治社会が上手く機能しているのは、政府と国民、企業家と労働者が協力し合えるからで、その根底にあるのは、報道の自由、知る権利で補てんされた平等な国民生活の安定と自然環境保全への配慮に対し、国民が信用し政府の長年の実行力が担保されているからだろう。参照記事 参照記事
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