ミュージアム・オブ・ホームレスという団体の発表によると、2020年にイングランドとウェールズで693人、スコットランドで176人、北アイルランドで107人のホームレスが死亡した。
従って、ホームレスの死亡710人が記録された2019年と比べて死亡者は約37パーセント増の976人となった。
死亡の36パーセントは麻薬とアルコールの使用が原因であり、15パーセントは自殺によるものであった。新型コロナウイルス(Covid-19)による死亡原因は3パーセント以下であるとされた。
同グループは政府に「古い経済支援の約束を新しいものであるかのように一括化して提案するのをやめてこの恐るべき死亡を止めるためにより多くのことを行うよう」呼びかけた。住宅・コミュニティ・地方自治省から出された声明では、政府が感染症中にホームレスへの滞在先提供を想定したプログラム「みんな中に」を実現させたと指摘され、ホームレスのために今年(2021年)7億ポンド(日本円で約1035億円)、来年(2022年)には7億5000万ポンド(日本円で約1109億円)相当の支援を提供すると述べられた。参照記事
、、、筆者が人生で初めてホームレスを見たのも、ロンドンで生活を始めた時だった。「高福祉の国で?」という疑問がよぎり理解できなかった。その後、一時的に借りる部屋が見つからず野宿する事が在り、橋の下でホームレスのたき火で暖を取ることがあり、短い時間話をした。アル中と思われる中年のカップルの話では、生きていける程度の補償はあり、それから抜けれないのだと言っていた。当時も写真の様に、ビルの壁際で寝ているのをよく目にした。冬は、ビルの道路に近い所から暖かい排気が出るので、それで暖を取っていた姿を思い出す。当時筆者がしていた旅はヒッチハイクで、無銭旅行と言えば聞こえはいいが、何のことは無いホームレスで、余り苦にならなかったのは若かったからだろう。
ドイツ飢餓対策機構(Welthungerhilfe)のコンスタンティン・ヴィッチェルKonstantin Witschel・シリア調整官はシリアがこれまでに経験した中で最大の飢餓の危機に直面しており、1200万人以上が「警戒的なレベルで」食糧難を経験していると発表した。これは総人口のほぼ60パーセントに相当し、昨年(2020年)人道的状況はさらに悪化したと述べた。また、特にキャンプに残る避難民がこの状況の影響を受けていると明かした。
両親が子供を養うために自分達は食事を取らない危険を冒していると明かした調整官は、「1人前の食事量が少なくなったり、完全に抜かれている」と述べ、人々が食料を購入するために借金し、この状況は児童労働や児童婚といった結果をもたらしており、このことは人々がどれほど「絶望した状況に」あるかということを示していると語った。人々は新型コロナウイルスから自分の身を守る状況にもないと明かした調整官は、「人々は過密なキャンプで共に暮らしている。距離を取ることは不可能で、無防備で、消毒はなく、きちんとした医療ケアもない」と述べた。参照記事、、、、日本からも政府や支援団体が食糧、医療支援を行っているが、状況は悪化するばかりだ。