スイスSwitzerland南西部の保養地ベルビエVerbier で、新型コロナウイルス変異種（new COVID19 virus variant）が確認された英国から訪れ自主隔離対象となっていたスキー客のうち、約２００人が姿を消していたことが分かった。隔離を嫌い「脱走」し自国などに戻ったとみられる。地元メディアが2020年12月28日までに報じた。
スイスは12月21日、英国から１４日以降に入国した者に対し、１０日間の自主隔離を義務付けると発表し、英国からの客が多いベルビエでは約４２０人が対象となった。地元当局者によると、隔離対象者の部屋の前に置かれた朝食に手が付けられていないことから発覚するなど、夜中にひそかに立ち去った例が多いという。ベルビエのある自治体バニュ（Bagnes）の広報担当者、ジャンマルク・サンド（Jean-Marc Sandoz）氏は、逃げた観光客について「責めることはできない。ほとんどの事例で、隔離を維持できる状況ではなかった。 広さ20平方メートルのホテルの客室に4人で（自主隔離で10日間）こもった状態を想像してみてほしい」と述べ、スイス側の決定が急で、処置にたいする何の支援も無いと決定に不満を表し、英国人観光客には同情的だ。しかし、感染の危険を広めた英国人の行動には非難の声もある。スイスでの28日までの累計感染者は438,284人、死亡者 7,362人で、前日よりそれぞれ 10,087人と152人増加した。 英文記事 英国で今月確認されたこの変異種VOC 202012/01は、イギリス国外では、デンマーク(9例)、オランダ(1例)、ベルギー(4例、) 、オーストラリア(4例)、スペイン（4例）、カナダ（2例）、アイスランド、イタリア、スウェーデン、日本（8例）、インド（6例） 韓国、ヨルダンでも感染例が報告されている。また、感染力がより高いとされるこの変異種の発生を受け、50か国以上が英国に対する渡航制限を導入した。 参照記事 仏文記事 英文記事 参照記事 参照記事 英文記事 過去ブログ：2020年12月日本でも新型コロナウイルスの変異種 韓国でも、、
英テレグラフ紙は「英国政府が来月1月４日からアストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの普及を始めるなどワクチン接種を急いでいる」
と報道した。欧州連合（ＥＵ）加盟国も12月27日からファイザーとビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を本格的に始めた。ＥＵ加盟２７カ国は人口の７０％まで接種するという目標を立てた。まず医療従事者と高齢者、療養院入居者などを対象にワクチン接種が行われる。変異した新型コロナウイルスの感染が拡大しているイギリスでは12月28日、1日当たりの新たな感染者数が初めて4万人を超え4万1385人となった。参照記事 参照記事 英文記事
