2020122480004_0韓国船籍の船が北朝鮮に石油を密輸したとして、中国当局によって1週間にわたり抑留され、中国の取締官による立ち入り検査を受けていたことが分かった。中国当局はこの船を「国連安保理の対北朝鮮制裁決議に違反した」との理由で抑留したという。
a016e81e複数の韓国政府筋が2020年12月23日に伝えたところによると、韓国船籍の石油化学製品運搬船「L」は今月12日、中国マカオ沖の海上で中国の海洋当局に抑留された。この船は貨物積載トン数が9000トンで、抑留当時は韓国人4人を含む二十数人の乗組員が乗っていたという。中国の海洋当局によると、Lが国連の対北朝鮮制裁によって禁じられている海上での船舶間の違法な積み替え(瀬取り: Ship-to-ship cargo transfer)の手口を使い、北朝鮮の船に石油を販売している現場を捕捉し、追跡してきたという。
これまで中国は国連安保理の対北制裁決議に堂々と違反し、北朝鮮に食料や原油などを提供してきた。安保理の対北制裁委員会によると、中国による制裁違反の事例は今年摘発されたものだけで60件以上に達する。国際社会から対北制裁の常習違反国として非難を受けている中国から、韓国が「制裁違反」の現場を押さえられ、立ち入り検査まで受けたのだ。中国による今回の海上での立ち入り検査は、安保理決議第2375号第7項に基づくものだ。これによると、国連加盟国は特定の船舶が制裁違反を行った合理的な疑いがある場合、公海上でその船舶が所属する国の同意の下で立ち入り検査を行うことができる。しかし中国は今月12日に問題の韓国船籍の船を抑留する際、韓国政府に通知をしなかったという。その過程で乗組員らは携帯電話も押収されたようだ。
8bca1f27国連安保理決議第2397号によると、北朝鮮は年間50万バレル(約6万6500トン)以下の精製油だけを輸入できることになっているが、実際は海上での瀬取りなど違法なルートを通じて国際社会の監視をくぐり抜け、最大で160万バレルを輸入しているという。

 韓国籍の船が対北制裁違反の容疑で摘発されるのは今回が初めてではない。2018年には同じく瀬取りによって北朝鮮に石油を密輸しようとした韓国船籍の船が米国と日本によって発見された。しかし対北制裁の最大の違反国である中国から、韓国が「制裁違反」との指摘を受けるのは非常に異例だ。上記の韓国政府筋は「個別の船舶による逸脱行為であったとしても、韓国政府が監視責任を問われることも考えられる」と懸念を示した。参照記事 参照記事

、、、、韓国メディアは『「泥棒をしていて、もっと大きな泥棒につかまり恥をかいた」とも言える状況だ。』と自嘲気味に書いているが、「目くそ、鼻くそを笑う」類(たぐい)の事件である。韓国の瀬取りは以前から指摘されており、中国に関しては、米国務省の複数の関係者はメディアを通じ、北朝鮮船舶がここ1年の間に中国の寧波や舟山に数百回にわたり石炭を直接運搬したことを公表し、北朝鮮による石炭輸出は国連制裁によって禁じられているが、北朝鮮は中国の黙認により今年7-9月期までに4000億ウォン(約370億円)の収益を手にしたという。中韓両国ともこれまで国際非難を無視してきたが、韓国は今回の中国側の公表で、今後「そんな事実は無い」とは言えなくなった。自国船舶の動きなどは、本気で監視する気が在れば、「AIS」(Automatic Identification System)と呼ぶシステムなどを使えば簡単に確認ができる訳で、韓国当局がいかにいい加減な対応をしているかを物語る事件だ。あるいは韓国は、友好関係にあると信じる中国が黙認し、まさか公表されるとは思っても居なかったのだろうか?いよいよ韓国は四面楚歌で、いい加減、嘘をつき続けてきたことを、国連加盟国として国際社会に詫びるのが正しい在り方ではないのか?

maxresdefault日本に対して「徴用問題に関して解決法を提示すべき」と要求した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の、過去2020年1月14日の新年会見内容に対し、日本政府は「韓国が国際法違反状況を是正するべきだ」という従来の主張を繰り返したが、文政権は相変わらず、知らんふり、だんまりを決め込んでいる。 参照記事 参照記事 参照記事:密輸船&問題船(密入国) 過去ブログ:2020年12月消えた韓中日首脳会議 11月北朝鮮への国連制裁を無視する中露を独国連大使が非難 7月北朝鮮への国際制裁を無効にする中露 2月国連安保理が北朝鮮の瀬取り等に関する報告書提出 2019年3月北朝鮮制裁破りの対象タンカーに韓国船も 米財務省発表




nappi11 at 00:30│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
メール
URL
絵文字