虫歯の原因菌であるミュータンス菌の一種が、脳卒中のリスクを高めると国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)の研究グループが発表した。論文は2020年11月28日までに、米医学誌ストロークに掲載された。
研究グループは、脳血管の内皮に結合しやすい「cnm陽性ミュータンス菌」に着目し、同センターに入院した脳卒中患者111人について調査。磁気共鳴画像装置(MRI)のデータを調べたところ、口の中に菌を保有する21人は保有しない90人に比べて、治療後も微小な脳出血が4.7倍多く起きていた。
微小な脳出血が起きると、脳梗塞や脳内出血のほか、認知症のリスクが高まることが知られている。同センターの細木聡医師は「口の中をきれいに保つことで脳卒中などのリスクを低減できる」と話しており、今後も国内外で症例数を増やして研究を続ける。cnm陽性ミュータンス菌は、日本人の5人に1人が保有する。歯磨きや歯科治療などで口の中で出血すると、血管を通って脳内に到達。炎症により血液を固める血小板の働きが抑えられ、脳出血につながると考えられる。参照記事 参考:虫歯菌,歯周病菌は脳卒中の新たなリスク因子である@第44回日本脳卒中学会学術集会(横浜)、参考:『口腔内のむし歯菌』と『微小脳出血』との関連を解明 、、これは以前から言われている事で、注意が必要なのは、歯ブラシの使い方を間違うと簡単に出血を招くと言う事で、筆者も歯ブラシの繊維が固めかなと少し気になっている。いつの間にかやめていたウガイでの口内洗浄も復活させるか、、。