2020年09月28日  犯罪 欧州 EU

Screenshot(33)4319d3106afb73f5bccaba1be32b7d2c世界の大手金融機関が、総額2兆ドルもの不正資金のマネーロンダリング(資金洗浄)を野放しにしていたことが、アメリカ財務省傘下の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)から流出した「フィンセン文書:the FinCEN Files」で明らかになった。「フィンセン文書」は2500件以上のファイルから成るが、その多くが不審行為報告書(SAR:Suspicious Activity Report ,SAR統計:Suspicious Activity Report Statistics :SAR Stats )と呼ばれるものだ。これは、金融機関が顧客による米ドルを使った不審な取引を発見した場合に提出する報告書だが、犯罪や違法行為の証拠ではない。

フィンセン文書の分析に参加したBBCの報道番組「パノラマ」は、SARに登場する数百社ものイギリス企業が、全て同じ住所で登記されていることを発見。この住所を訪ねることにした。こうした企業の多くが会計資料を捏造(ねつぞう)し、資金洗浄の温床となっている。

_114502165_gettyimages-175858579フィンセン文書に登場するイギリス企業は3000件以上と、どの国よりも多い。ある報告書では、米財務省はイギリスを「高リスク地域」と呼んでおり、同国が世界の資金洗浄の中心地となっている実態が明らかになった。その一つとして、ロシアのウラジーミル・プーチンVladimir Putin大統領の幼なじみローテンブルク氏 Arkady Rotenbergが、米政府の金融制裁を回避しマネーロンダリング(資金洗浄)を行うため、英バークレイズ銀:行Barclays Bank PLC を通じて巨額資金を移動していたことがわかった。近年ではローテンブルク氏の様々な企業が、ロシア政府からの契約を受注し、道路や天然ガス・パイプライン、発電所などを建設している。米政府と欧州連合(EU)は2014年、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、同氏に経済制裁を科していた。そのため欧米の金融機関はローテンブルク氏と取引すると、深刻な処罰を受ける恐れがある。アメリカ政府は2018年にはローテンブルク氏の息子イゴーリ氏も制裁対象にしている。 参照記事と映像 英文記事  参照記事:プーチン氏の親友、英銀行通じて巨額資金を移動=米フィンセン文書 英投資銀行HSBC、投資詐欺と知りつつ巨額資金移転=米フィンセン文書

事の発端は「フィンセン文書」と呼ばれる2657件の文書を米オンラインメディア・バズフィードBuzzFeedが入手し、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)に提供した事で、BBCの調査報道番組「パノラマ」が、各国の報道機関と提携して、漏洩(ろうえい)文書について調査を進めている。

_114506645__114504302_index_promo_fincen_version03_976barclays漏洩文書のうち約2100件が、「不審行動報告書(SAR)」と呼ばれるものだった。SARは違法行為の証拠ではなく、金融機関が不審と思う顧客の行動を金融当局に知らせるためのもの。その中で浮上した世界最大級のメガバンクである英国の商業銀行HSBC(香港上海銀行)は、自分たちは常にそうした顧客の不審行動の通報について、法的義務を果たしてきたと説明している。漏洩文書の中にはほかにも、アメリカの複数の大手銀行が、犯罪組織の大物の資金10億ドル以上の移転を手伝ったかもしれないなど、注目の内容が含まれている。参照記事 英文記事



nappi11 at 05:51│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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