2020年08月18日  アフリカ、オセアニア 
acec9607Screenshot(27)かつてジンバブエZimbabweは 農業、鉱業、工業のバランスの取れた経済国家で、特に、白人大規模農家による効率的な農業が行われ、小麦を初とする農産品の輸出が総輸出額の半分を占める農業国だった。しかし、極端に中国寄りの独裁政権のロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領:右 が2000年に導入した、白人農家に対する強制土地収用政策開始後、土地を所有していない黒人の人々に再分配され、ノウハウを持つ白人農家の消滅で、農作物収量が激減、農産品が輸出の柱であった経済は極度に悪化。経済成長率は -12.1%(2002)を記録、経済システムが崩壊。さらに旱魃により食糧不足が深刻化し飢饉を招き、2003年末には600%のインフラ発生、2006年4月には1,000%以上に達し、2008年2月に中央銀行は24,470%と発表(実際は 150,000%超?)していた。中国が狙ったのは、銅などの豊富な地下資源と象牙だった。過去ブログ:2015年10月世界のならず者に賞を贈る中国
indexジンバブエ経済はロバート・ムガベRobert Mugabe)前大統領の数十年に及ぶ失政で機能不全に陥り、軍主導のクーデターで2017年11月に後任に就いたエマーソン・ムナンガグワEmmerson Mnangagwa:ムガベ政権時の元第一副大統領)大統領:左 の下でも立て直しは実現していない。確かにクーデターらしき事は起きたが、単に政権内の内紛とも取れるもので、国内経済の大改革には至らづ、ムガベ前大統領の失政も追及されることは無いまま現在に至っている。ムナンガグワ氏はクーデター時、中国に亡命していたと言われ、同氏は大統領就任後初の2018年4月に、アフリカ以外の外遊で最初に中国を訪れた。

zimbabwe結局、ジンバブエのインフレ率は2020年7月に年率837.53%に達したと、2020年8月15日(土)同国統計局が発表した。統計局によると、2019年年7月のインフレ率は737.3%。ジンバブエ中央銀行は先週、対米ドル交換レートdrought-300x2101USD=82.56ジンバブエドルに設定した。ジンバブエは食糧・燃料・エネルギー不足によりますます深刻な経済困難に直面している。外貨を使い食糧の大半を輸入に頼らざるを得ない状況だ。今年初め、国連食糧農業機関(FAO)は、ジンバブエ国民の770万人あるいは2人に1人が飢餓状態Starvationにあると警告した。闇市場を除いた公式失業率は90%に上る。参照記事 英文記事



nappi11 at 00:23│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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