中国政府による同領事館の閉鎖命令は、先だって米政府が中国に対し24日金曜までに米テキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を命じた後で出され、中国政府は報復措置として、在成都アメリカ総領事館に対し、今月27日月曜午前10時までの72時間以内に建物を明け渡すよう通達した。
成都の米総領事館 :US Consulate General in Chengdu は1985年に開設。四川省や重慶市、雲南省、チベット自治区などを受け持っている。湖北省武漢市の米総領事館の閉鎖を中国が検討しているという報道もあったが、サウスチャイナ紙は中国南西部を受け持つ成都の総領事館が米国にとって「戦略的に重要だ」と言われ、ポンペオ米国務長官は、ヒューストンの中国総領事館はスパイ活動の中心地だと主張しているが、中国側はこれを否定している。参照記事 英文記事 参照記事 過去ブログ:2020年7月米国が在米中国総領事館の閉鎖を命令 書類焼却で火災発生も
ニューヨーク外為市場では、安全通貨である円が上昇し、4カ月超ぶりの高値を付けた。一方、ドルは売られ、約2年ぶりの安値を形成。新型コロナウイルス感染者の増加継続や米国の新型コロナ対策法案の遅れ、米中間の緊張懸念などを背景に、リスク選好の動きが後退した。現地24日午後の取引で、ドルは対円<JPY=EBS>で0.8%安の105.99円。一時105.68円と3月中旬以来の安値を付けた。参照記事