Screenshot(6)Iran_Nuclear_Sitesイラン中部ナタンズNatanzで2020年7月2日(あるいは3日)に発生した核関連施設の火災はイスラエルの情報機関モサドMossadの破壊工作による爆破説が濃厚となってきたと9日に報じられた。爆発は施設内部に仕掛けられた爆弾による可能性が強く、イランの核開発が大幅に遅れるのは必至だ。イラン側が報復に出る恐れもあり、両国の緊張が再び高まっている。上は、最近のイラン国内の核関連施設の分布図 写真右は爆発したナスタンズNatanzのウラン濃縮施設 参照地図
30744946-8520855-image-a-2_159472173437410日の英国紙は、7日早朝テヘラン市南部郊外のBaqershahr市にある工場Sepahan Boresh factoryでの爆発で男性2名が死亡、3人が負傷したのは、作業員が酸素タンクへの充填で人為的ミスを犯して爆発したと、市長の発言を引用して報道した。左の図は、14日報道の記事からで、7日の爆発も含む、最近2週間の連続して起きた爆発場所の分布図  イラン側の主張では、少なくても1カ所(ナスタンズNatanz)の不審な爆発がイスラエルか米国の仕業の可能性があるが、多くは作業員のミスが招いた爆発事故の可能性が高いと言う。 参照記事 参照記事


892F1EEA-A556-420D-B00E-A6DA3AFBDB7C_w1023_r1_shttps _d1e00ek4ebabms.cloudfront.net_producti今回意図的に爆破されたと見られるナタンズNatanzの施設は2018年6月、トランプ米政権が2015年に欧米など主要6カ国とイランが結んだイラン核合意から離脱した後、最高指導者ハメネイ師の指示により稼働を開始したもので、ウラン濃縮に使用される最新の高性能遠心分離機の開発や組み立てが目的だ。高性能の遠心分離_113223103_map_natanz_v2_640-nc機は核開発に必要な濃縮ウラン製造の時間を短縮するのに不可欠な装置である。写真は破壊されたIran’s Natanz nuclear facilityの衛星写真と以前の写真 施設の一部は破壊され炎上したが、ウラン濃縮施設は地下にあるとされる。首都テヘランから南に250キロの場所 参照記事 参照記事
7月5日付のニューヨーク・タイムズは中東の情報当局者の話として、ナタンズの施設について、イスラエルが強力な爆弾を使って爆破したと報じ、これまでもイラン国内での科学者暗殺や破壊工作を繰り返してきたイスラエルの情報機関モサドの秘密作戦である可能性が浮上している。モサドと米中央情報局(CIA)はイランの核武装阻止のためにサイバー攻撃などさまざまな作戦を展開してきた。イラン革命防衛隊当局者は「爆発物による破壊工作」としている。ナタンズの核施設の破壊事件は静かだった中東が緊張状態に逆戻りする序章であるのかもしれない。参照記事

PHOTO-2020-06-25-18-46-35-872x420イランでは今回の核関連施設だけではなく、先月6月26日にテヘラン近郊のパルチンParchinにあるミサイル製造施設内で大きなガスタンク爆発が起きたのをはじめ、2つの発電所でも爆発事件が相次ぐなど不穏な空気が流れていた。当局は一連の出来事を事故と発表しているが、テヘランにはイスラエルや米国の情報機関モサドMossadによる破壊工作ではないかとの観測が広まっていた。参照記事

イランは米国以外の5カ国との核合意を辛うじて維持するものの、トランプ政権の核合意離脱と経済制裁に反発。イランは一部合意を破って核開発を始め、国際原子力機関(IAEA)によると、イランの低濃縮ウランの貯蔵量が2月中旬時点で、1020.9キロに達した。合意による低濃縮ウランの貯蔵上限は300キロで、保有量は3倍以上に達したことになる。
核爆弾に使用されるウランは90%まで濃縮されたものが使用されるが、イランはウラン濃縮度を原発燃料級の4.5%にとどめ、濃縮度を高める姿勢をちらつかせながら、これを経済制裁解除や、制裁による経済的損失補償を獲得するための「交渉カード」として利用している。専門家の間では、核爆弾の製造まで「3カ月から4カ月」との試算もあり、イスラエルや米国はイランとの新たな交渉開始か、武力で核関連施設を破壊するかの選択を迫られているとされる。 過去ブログ:2020年1月国際世論は米、イランへ自制を求める 2019年7月米の対イラン強硬姿勢に各国は懐疑的になりつつある? 2018年8月米国のイラン制裁再開とEU、中国との対立 7月イラク政府への抗議デモ拡大の恐れとイランとの関係 5月米 イラン関係近代史と日本 5月中東でのイスラエルとトランプ政権の強攻策の狙いは?
_113403589_mediaitem1134035852020年7月16日:イラン南西部の港湾都市ブシェール(Bushehr)にある造船所で現地15日、大規模な火災が発生し、建造中の船舶5〜7隻が損傷した。現地メディアが報じた。死者はいないという。イラン学生通信(ISNA)が伝えたブシェール市当局者の話によれば、出30793982-0-image-a-16_1594819411266火原因は不明。ブシェールから約20キロの地点には、イラン唯一の原子力発電所がある。

イランでは最近、各地の軍事施設や民間施設で火災や爆発が相次いでいる。6月末には首都テヘランの軍事施設と診療所で爆発があり、診療所で19人が死亡。先週はテヘラン南郊の工場で火災か爆発が起き、2人が死亡した。中部ナタンズ(Natanz)の核施設でも、建物が破損する「事故」?が発生した。 多発する火災や爆発をめぐり、イラン国内では敵対するイスラエルによる破壊工作を疑う憶測が飛び交っている。参照記事 英文記事



nappi11 at 00:10│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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