549645_242574_800_auto_jpgrewtreパキスタン南部カラチ(Karachi)の証券取引所Pakistan Stock Exchange が2020年6月29日に襲撃された事件で、犯行声明を発表したバルチスタン(Balochistan)州の分離独立を要求する武装組織 Separatist militants「バルチ解放軍 (BLA:Balochistan Liberation Army)」は、襲撃では「中国の利権」も標的にしたと明かした。

 images当局によると、武装した襲撃犯4人は午前10時(日本時間午後2時)ごろにパScreenshotScreenshot(1)キスタン証券取引所(PSX)の入り口ゲートに乗用車で乗り付け、手投げ弾を投げた後に自動小銃で発砲した。カラチ警察は、4人が証券所を襲撃しようとしたものの銃撃戦によって殺害され、警備員3人と警官1人も死亡したと発表した。映像では、入り口ゲート付近ですでに襲撃犯数名は銃弾を受け侵入に失敗している。YOUTUBE記録映像

バルチ解放軍はAFPに宛てた電子メールで犯行を認め、今回の襲撃は「パキスタン経済」だけでなく「バルチスタン(Balochistan)州における中国の搾取的な計画を受けて、中国の経済的な利権」も攻撃対象としたと明かした。同国南西部を占め、国内4州のうち最大の州であるバルチスタンで活動を展開するバルチ解放軍は長らく、中国が同州で略奪を繰り広げていると非難してきた。バルチ解放軍によると、中国の支援を受けるプロジェクトがバルチスタンで鉱物や炭化水素といった資源を不当に搾取しているという。

f0e97aa8 貧困にあえぐパキスタンは、540億ドル(約5兆8000億円)規模のインフラ整備事業「中国パキスタン経済回廊(CPEC: China-Pakistan Economic Corridor):鉱山開発、水力、火力、太陽光発電、道路、鉄路整備など」:右図 などの下で中国政府に、投資とローンを繰り返し頼っていると伝えられている。欧米諸国からは、このインフラ事業が長期的には中国の膨大な利益になるとの批判が上がっている。バルチ解放軍は近年、インフラ事業やパキスタンに駐在する中国人労働者を標的とした攻撃を多数行っている。2018年にはカラチにある中国領事館を襲撃し、4人を殺害した。

ani1558315112、、、BLAの武装組織を「 BLA's Majeed brigade、BLA Majeed Brigade(直訳でバルチ解放栄光軍団)」:写真左下 と表記する記事もある。イスラム過激派の色合いの濃い軍団で、殉教者として自爆攻撃も行う集団である。865fa603組織は再三、パキスタン政府に対し、地域の貧困を無視した開発からの撤退と中国のパキスタン軍への支援を止める様に警告を発し、今後も継続するなら過激な攻撃に出ると主張している。中国のパキスタンへの投資額はすでに、600億ドル(約6兆5千億円USD 60 billion)以上とも言われている。 参照記事 英文記事 英文記事 過去ブログ:2020年1月パキスタンのクエッタのモスクで爆弾テロ 2019年5月中国が開発するパキスタンのグワダルでホテル襲撃



nappi11 at 00:53│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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