27may_Yemen_war_map-1536x894最近のイエメンからの近況は、相変わらず反政府フーシ派とサウジ連合軍による空爆と、サウジ支援の民兵らによる戦闘が続いている。一部地域で停戦も確認されるが、実情は不明な点が多い。
右が、2020年5月26日に日付の入った戦況図で、紫色のフーシ派支配地域と、緑のイエメン政府軍、サウジ連合軍、灰色のアルカイダ系組織の分布を示している。参照記事
5月1日に記事では、フーシ派がイエメン北部のアル・ジャウフ州にあるサウジ支援の民兵が維持していた軍事基地 Al-Labnat military base in Al-Jawf province を3月末に奪還したと報じている。参照記事
23-Yemen-30apr20-11ord99-en-12-dist-jawf-prov-scaled-1 それ以前の4月23日の記事では、同じイエメン北部アル・ジャウフ州Khasaf area in Yemen’s northern Al-Jawf Province.のアルカイダ系のイスラム原理主義武装組織アンサールアルシャリーア:AAS: Ansar Al-Sharia、Ansar al Sharia(Al Qaeda-affiliated group:同名組織はエジプト、チュニジア、リビアでIS系影組織としての活動が報告されている 過GettyImages-493543679去ブログ:2015年2月リビアでエジプト・キリスト教徒21人斬首される アフリカ)の軍事基地をフーシ派民兵が制圧し、自爆ベストや武器、アラビア半島のアルカイダAl-Qaeda in the Arabian Peninsula (AQAP)が使用していた黒い旗などを押収し、地下Screen-Shot-2020-04-21-at-6.58.24-PM-1536x843監獄も見つかったとの記事が確認でき、この地域に、ISに近いと思われるアルカイダ系が長く基地を維持していたことが分かる。参照記事 参照記事 参照記事 記事により、戦況分析はまちまちだが、イエメンでは、アルカイダ系もIS系も同一組織と見なしていい状況のようで、押収された黒旗はISが使用しているものと同じだ。もっとも、両組織がサウジからの支援を得ているとは、長い事言われている。
11342020年6月2日:2020年初めのフーシ派による領土拡大に続き、何百人もの民間人がネヒムNehm地区とマリブMarib県の自宅や難民キャンプから逃れた後、マリブ市Maribへの避難を余儀なくされた。
6月2日の記事では、イエメン国防省と地元当局者によると、反政府勢力占領都市サヌア近郊の山岳地帯ネヒム地区で、政府軍との激しい戦闘で過去48時間に少なくとも30人のフーシ派が死亡した。戦闘では、アラブ連合軍の戦闘機の支援を受け、イエメン軍部隊と連合部族が5月31日日曜から、ネヒムでイラン支援のフーシ派による攻撃を押し戻し、30人以上の反政府勢力を殺害したと政府の軍隊メディアセンターが伝えた。参照記事


nappi11 at 00:01│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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