20190603-OYT1I50061-1sty1906030015-f1東京慈恵会医大とロシア科学アカデミーなどのチームは2019年6月3日、北東シベリアの永久凍土の中から約3万~3万200万年前のオオカミの頭部を発見したと発表した。骨だけでなく、脳や筋肉、毛皮や眼球が冷凍保存され、ほぼ完全な状態で見つかった。 コンピューター断層撮影(CT)で頭部を調べた鈴木直樹・慈恵医大客員教授(古生物学)は「まるで生きているようだ」と驚く。3歳前後の成体の頭で、体長は推定1メートル前後と現生のオオカミより小さい。今後は組織やDNAを調べ、生態や現生のオオカミとの関係を明らかにする予定だ。ヤクチア(Yakutia)を流れるチレフチャフ(Tirekhtyakh)川の土手で2018年夏、地元住民が発見していた。
AS20190603003088_commLScreenshot(4)同チームはまた、約1万年前に絶滅したとされる「ホラアナライオン(Cave Lion: 学名 Panthera leo spelaea)」の全身が、シベリアの永久凍土から見つかったと3日発表した。筋肉や内臓が残るなど保存状態が良く、生態についての研究が進むことが期待される。鈴木客員教授によると、ホラアナライオンは2018年7月、シベリア北東部のサハ共和国で見つかった。体長約40センチ、体重約800グラムで、生まれたばかりのメスの赤ちゃんとみられる。年代測定の結果、生息していたのは約3万年前で、コンピューター断層撮影装置(CT)での分析から、筋肉のほか、脳や肺、心臓などの臓器も残っていることがわかった。
E3839BE383A9E382A2E3o0800044014368011466.png 同研究チームは、2015年に兄弟と見られる2頭と2017年にも、シベリアで3頭のホラアナライオンの子供の完全体を発見している。サハ共和国内の場所の詳細は無いが、これまでマンモスなどは、北部の北極海に面した半島の永久凍土で見つかっている。 過去ブログ:2013年5月マンモスの生血液?採取に成功 ロシア 2012年10月皮膚や内臓の残るマンモス発見 シベリア 2012年8月温暖化でマンモスの発見あいつぐ シベリア 2012年4月赤毛のマンモス「ユカ」、科学で解明 2013年3月韓国学者がまたマンモス級の大ウソか?ロシア憤慨 2009年5月また見つかったマンモスの完全ミイラ 永久凍土から 参照記事 参照記事 参照記事

nappi11 at 03:30│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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