リビア東部から進軍してきた有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」は2019年4月22日、国際社会の承認を受けているシラージュ暫定政権軍(GNA)が拠点とする首都トリポリTripoliで攻撃を強化すると表明した。軍事衝突が始まってから3週目で、世界保健機関(WHO)によると、軍事衝突が始まって以降、254人が死亡、1228人が負傷、3万2000人以上が避難を余儀なくされた。現地に入ったロイターの記者によると、シラージュ暫定政権軍GNA(国連、イタリー、カタールが支持、または支援)はここ数日でLNAの戦線を南方Garyan方面に押し戻したもよう。LNA(エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)がメインで、他にサウジアラビア、フランス、ロシア、米国が支持、または支援)はトリポリの軍事施設への空爆を実施したとしている。LNAのアフメド・ミスマリ広報担当は記者団に、軍は後退していないと強調し、戦闘が繰り広げられている地域の人口が密集しているため、進軍のペースが遅くなったと主張した。また、LNAは新たな攻勢に出るため予備兵を導入しているとし、数日中に迫撃砲や歩兵も活用すると述べた。詳細は明らかにしなかった。参照記事 英文記事 英文記事 戦況は、Garyan北部とToripoli南部(黄色い円の付近)で激しい攻防戦が継続中。図の年月日左上の空軍基地AlJafra AB付近を攻撃したGNAのジェット機3機の内一機がLNA側の地上からの攻撃で撃墜されたと23日報じられた。参照記事
トランプ政権が4月半ば、急にLNA支持に態度を変えた事は国連や英国へ大きな驚きだったと言われ、4月23日の報道では、紛争が悪化する事を憂慮して、EUが米国へLNA支持を取り下げるように希望している意向が報じられた。国連は軍事解決を望まず、双方が停戦に応じるように再三要請しているが、LNAは一切無視している。参照記事
国連に寄れば、GNA,LNA両者は2019年2月末にアブダビAbu
Dhabiで話し合いを行い、互いに選挙の重要性や国政を安定化させることで互いに合意していたとされる。リ
ビアでは国連が主導して、2019年4月14日から各勢力の代表が集まり、国の統一を目指す「リビア国民会議」の開催が予定されていた。4月4日からのGNAの進撃開始で、GNAのファイズ・シラージュ(Fayez al-Sarraj)暫定首相は現地4月6日のスピーチで、トリポリ政府攻撃に踏み切ったLNAのハフタル氏を「裏切り行為"betraying"」だと非難し態度を硬化させた。 過去ブログ:2019年4月「リビア国民軍(LNA)」首都トリポリToripoliへ進軍 リビア
サウジ、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンの4カ国は2017年6月、「カタール
2019年4月26日:現地25日、トリポリ市近郊や市街地にまで戦火が迫っていると状況で、非難した住民は3万~3万6千人と推定されている。すでに病院では慢性的な薬品不足で、隣国チュニジアの赤十字時は水道等インフラも悪化していると報告している。WHOは、これまでの死亡者278人、負傷者1332人と報じた。客観的にはLNAが優勢に見えるが、トリポリ南部の村等では占領と奪還が繰り返され、GNAも強力に反撃を行っていて、現在は防衛から攻撃に転じたと言われる。参照記事
2019年5月21日;国連承認のトリポリ合意政府GNA:Government of National Accordのトリポリ港Port of Tripoliに18日、トルコからの装甲車 Turkish-made BMC Kirpi armored vehicles や武器弾薬が陸揚げされた。数量などは報告されていないが、装甲車は40台ほどと書かれている。対戦車ミサイルや狙撃ライフル、機関銃などを含む兵器などは、トリポリ防衛の強硬派民兵組織に引き渡された。記事からは、LNAとの政治的決着の可能性が遠のいたと想像される。状況は複雑で、リビアではLNAに対抗してISが散発的に活動しており、トリポリ防衛でもイスラム系過激派に分類される組織が表舞台に浮上しつつあるようだ。 参照記事 映像 過去ブログ:2019年5月イスラム系が台頭し出したリビアの国民合意政府GNA
21日の報道では、トリポリ市への給水ラインが切断され、数数間に及ぶ戦闘で不安定な市民生活が脅かされている。当局者は、恐らくLNA側の仕業によるものだと語っている。2011年の紛争開始以来、リビアは常に不安定な状態にある 参照記事

