

学者らはDNA鑑定により、骨片はおよそ3万5000年前の物であると結論付け、この人間の頭蓋骨は現代のタイプとほとんど同一であると発表した。もっとも初期の現代型だという。新たな研究は以前に実施されたものより正確であり、学者らは頭蓋骨の年代が3万4950年から3万3900年前の物であることを明らかにした。学者らは、研究対象に対する現代の汚染物質の影響が最小であったため、鑑定は最大限正確だったと指摘した。
通常人類の進化はアフリカを起源に、猿人(アウストラロピテクス)→原人(ホモ・エレクトス)→旧人(ホモ・ネアンデルターレンシスなど)→新人(ホモ・サピエンス)という流れで、ジャワ原人、北京原人などもアフリカに起源を持ち、アジアに進出して絶滅したホモ・エレクトスの一種だが、彼らが現在のインドネシア人、中国人の祖先というわけではない。旧人以降の新人、現世人類への移行には、最近のDNA研究で「ダーウィンの進化論」では説明がつかず、現代人に近い現生人類(ホモ・サピエンス)に直結する系統種が約20~30万年前、地球上に、まるで突然出現したかのような状況が想像できるとされている。参照記事 英文記事 参照記事 過去ブログ:2018年11月DNAの最新研究がダーウィンの進化論を覆す? 2018年7月縄文晩期の人骨の全ゲノム解析でラオス、タイの古代人に類似と判明