

港は去年から一部で稼働を始め、イラン政府は2019年2月25日、国内外のメディアを招待しコンテナ用のクレーンなどが並ぶ港の様子を公開した。イランに対しては2018年、アメリカのトランプ政権が経済制裁を発動して圧力を強化しているが、チャバハル港は重要な輸送ルート上にあることなどから制裁が免除された。

中国がすでに「一帯一路」構想:上右 の中で、パキスタン南部のグワダル港Gwadarの使用権を取得していることで、これに対抗するインドが積極的に開発に参加しているチャバハル港からは、アフガンの資源開発にも重要な意味を持っている。また、貨物を中継、集積できる港湾が整備されることで、中央アジア内陸部とインド洋間の鉄路でのコンテナ輸送が活発化し、日本の海上輸送にとってもメリットがある。

過去ブログ:2019年1月2018年11月のカラチの中国領事館襲撃にインド情報部関与? 2018年10月頓挫したか?パキスタンでの高速鉄道計画 一帯一路はアフリカへ 2月インド イランと経済合意、オマーンと軍事協力取り交わす 2017年9月日本、イラン、インドを結ぶ経済圏の勃興

ロウハニ政権下では2018年7月に中央銀行総裁が交代したほか、米国の対イラン制裁が再発動された同8月には大統領の盟友だった労働相や経済財務相が相次いで弾劾決議を受けて失職に追い込まれた。通貨の暴落や物価高騰などで経済の苦境が深まり、ロウハニ政権への批判が渦巻く中で、対外的な顔でもある外相の辞任は政権へのさらなる痛手となりそうだ。
ザリフ氏は国連大使などを歴任後、2013年に初当選した保守穏健派のロウハニ大統領の下で同年8月に外相に就任。流ちょうな英語を話す国際派として知られ、2015年には欧米やロシアなど主要6カ国とのイラン核合意交渉をまとめ上げた。 突然の辞意表明の理由は不明。ただ、ロイター通信によれば、イラン敵視のトランプ米政権が2018年5月に核合意から一方的に離脱した後は、反米保守強硬派から批判にさらされていたという。参照記事 参照記事 英文記事
2019年2月28日:突然辞意を表明していたイランのザリフ外相が27日、辞意を撤回し、職務を続ける考えを示した。その後、国会議員らがザリフ氏の留任を要請。ロウハニ大統領も27日、「辞任を受け入れることは国益に反する」として、認めない考えを示していた。参照記事
コメント
何故か、イラン、トルコにはザリフ元外相クラスの人材が結構います。ラブロフにも負けない。主義主張の中身は別にして、世界を見た教育がしっかりしているのでしょうね。イギリスにいじめられたから・・・
でも、余程急な相談事があったのでしょうね。イドリブ奪還が本格化でしょうか。