一方、殺害事件発生の3週間前には「何かが発生していた」との声が上がっている。消息筋の話として、尋問のためカショギ氏をサウジアラビアに帰国させるよう指示が出ていたとの指摘がある。
その他消息筋によると、英国の情報機関「MI6」がサウジ情報機関員に対し、カショギ氏を巡る作戦を中止するよう勧告していた。参照記事 英文記事 参考記事:米国防総省、カショギ氏死亡で追加措置を発表 過去ブログ:2018年10月カショギ氏事件は解明されるか? サウジ トルコ
、、サウジの化学兵器使用に関しては、イエメン紛争で対立するイランのメディアが2018年8月21日の翻訳きじで「サウジアラビアの戦闘機は20日土曜夜、これまでは行わなかった犯罪に手を出し、サヌア州の周辺の地域や村を化学爆弾で攻撃しました。これにより、この地域の住民が衰弱したり、昏睡状態に陥ったりしています。」と、初めての化学兵器使用を確認したとの記事を報じていた。参照記事
カショギ氏の語ったとされる化学兵器が何かは不明だが、2018年10月にサウジは、イエメンの反政府フーシ派部隊や市民に、米国から支給された白燐弾 white phosphorous munitionsを使用したと非難されている。アサド政権も過去に白燐弾を使用し、その際には禁止されていない「(戦車は)煙幕Smokescreensとして使用する」と説明しているが、白燐弾は、ジュネーブ条約で禁止されている化学兵器とされ、焼夷弾や照明弾として使われた際に、皮膚についた白燐が骨を焼く事もあるといわれ、すでに米露もシリア、イラクで白燐弾を空爆で使用したと非難されたことがある。 過去ブログ:2017年8月米露が白燐弾使用と非難される シリア イラク
、、暴露されたくない事実だったとしても、イスラエルを含め、各国が白燐弾を使用している現状では、この件だけが、カショギ氏の誘拐、殺害の理由だったとは個人的には思えない。サウジは偶発的な殺人と説明するが、遺体が見つからない事など、多くの事が計画的だった事を匂わせる。また、身辺調査をしていただろう米国が、行方不明が発覚するまで知らなかった態度を取るのも不可解で、亡命者の動きをCIAが補足していなかったことの方が不自然だろう。白燐弾にしても、それが米国製だったら問題ではあるが、サウジの対露、対英関係等から米国製だったとは限らない。参照記事
2018年10月30日:シリア国営シリア・アラブ通信(SANA)が29日に報じるところ、米軍主導の有志連合はシリア東部デリゾール県Deir Ez-Zor provinceハジンHajin市で、禁止兵器の白リン弾を用いた空爆を行った。白リン弾は燃焼温度が1200度を超える可燃性物質を拡散する。炎は目が眩む鮮やかな緑色で、濃い白煙を伴う。拡散範囲は数百平方メートルに及ぶこともある。白リン弾の使用は人道的条約によって禁止されている。ハジン市への有志国軍の白燐弾使用は、10月13日朝にも使用されたと報じられている。レーダーや暗視カメラの発達から、照明弾としての使用には疑問があり、誘爆効果のある焼夷弾としての使用目的が高いのではと、個人的に思っている。 参照記事 英文記事 英文記事 参照記事
時を同じくして、アメリカがイエメン攻撃を止めろと言い出した。ひょっとすると近々何か発表があるかも。皇太子のご意見番(目の上のたんこぶ)になりそうな気がするが・・・でも、UAEがごてまくるでしょうね。