米国の対中制裁関税の実施は、中国を米市場から締め出すことを意味し、「中国にとって、米市場を失えば、世界市場を失うことに等しい。なぜなら、大量の中国製品を消化できる国は、米国しかないからだ」との見方があり、中国製造業にとって、国内市場はすでに過剰生産で飽和状態になっているため、活路を見出せるのは海外市場しかないといわれている。また、中国製造業の技術力増強を図るには、良い資金循環が前提条件だ。開発・研究資金の確保、生産力の維持には、まず製品を販売できる大きな市場が不可欠で、筆者は中国が欧州などに活路を求めているのでは想像する。
しかし、米中貿易摩擦の核心は米国の「赤字削減」だけではないとの指摘もある。中国の狙いは米国の先端技術で、貿易摩擦による米国の経済制裁に直面した中国は、今後日本を経由して欧米の先端技術を導入し、更なる競争力を確保しようとしているとも想像できる。それが行き過ぎれば、日本は欧米から、中国の経済侵略に手を貸していると非難される立場になりかねない。中国の製造業振興策「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025」は、航空宇宙産業、通信情報技術産業、ロボット製造業、他のハイテク産業の製品開発をメインとし、そのどれにも、日本企業は特化した技術を保有している。今後特に、米国が指摘する中国の知的財産権侵害問題と強制技術移転、過剰生産から来るダンピングなどについては、日本企業も政府も、より警戒心をもつ必要があるだろう。 参照記事 過去ブログ:2018年10月安倍訪中のもたらすもの、、、
習近平国家主席の笑顔は 事前に中国側で外交戦略として決められた上での作り笑顔だそうだとか。
いつも笑顔の日本人、笑顔も外交戦略の中国。
分かりいいっちゃ分かりいい。
笑顔は危険、慎重に。