afasAbu-Bakr-al-Baghdadi-581199イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者の肉声とされる新たな録音が2018年8月22日に公開された。声の主は、イスラム教徒に「ジハード(聖戦)」を遂行するよう呼び掛けている。録音は、イスラム教の祭日「犠牲祭(イード・アル・アドハ、Eid al-Adha)」に合わせ、メッセージアプリ「テレグラム(Telegram)」を通じて公開された。バグダディ容疑者の肉声とされる録音が公開されたのは昨年9月以来。ISはこれまでに、イラク、シリア両国における支配地域の大部分を失っている。録音の主は「自身の宗教、忍耐、敵との聖戦、そして創造主の約束に対する確信を忘れる者は負け、名誉を失う」、「だがそれを固持すれば、しばらく時を経た後になろうとも、強力な勝利者となる」と語っている。彼については、空爆で重傷を負った身で、シリア東部に潜伏していると言われ、シリア、イラクのISの一部はアフガンへ入り、アフリカ、アジア圏でも活動が確認されている。 英文記事 参照記事
Screenshot(4)Screenshot(5)米主導の有志連合は2018年8月13日~8月19日までの7日間でシリア領内で12回の爆撃を実施し、そのほとんどがシリア北東部アブ・カマルAbu Kamal~Hajin地域に集中しており、18日には、この地域のISへ向け、投降を促すビラを投下している。ユーフラテス川沿いのHajin周辺で戦闘が継続中で、20日には、同地域へクルド・SDFが到着したとされている。上記のメッセージは、この地域から発信されたとされている。シリア南部でシリア軍に包囲されたISは22日、住民の解放を条件に、Al-Mayadeen(Al-Mayadyn)への移動を要求したと報道されている。
1d3ecf025d79406fa92fe358d5359dfd_6Screenshot(24)2018年8月21日午前、アフガンの首都カブールの大統領宮殿Presidential palace ,Kabul付近にバイラムナマズ(クルバン・バイラム初日の朝に行われる合同礼拝)のすぐ後に、10~12発のロケット弾が発射された。ロケット弾は大統領宮殿だけではなく、北大西洋条約機構(NATO)軍のカブール部隊とアメリカ大使館がある地帯の付近にも落下した:写真右。
攻撃は丁度、アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領President Ashraf GhaniがTVで、国民にイスラム教の祭日「犠牲祭」に関する演説を行なっていた最中だったが、公式式典は中止されることはなかった。。ツイッター映像

攻撃犯らが大統領宮殿付近の、とある家に隠れて攻撃を行ったことが推測さ1551A4BB-ADA0-4BAC-AED8-AB193F5FC1D9_cx0_cy5_cw0_w1023_r1_sれ、2人が負傷したこの攻撃で、少なくても攻撃犯5人の内4人が警察隊との銃撃戦で死亡したとされ、ISから犯行声明が出ている。写真左は、ロケット攻撃の容疑者2名が潜んでいたとされる住宅からの煙。自爆の可能性がある。

ガニ大統領 はロケット攻撃に関し、「もしロケット弾によって国民を降伏させることができると考えているのなら、それを考え直すべきだ」と述べた。タリバンとの和平協議が浮上する中、ISの攻撃は激化している。21日はまた、国連が2017年に定めた「国際テロ犠牲者への記憶と敬意の日:Day of Remembrance of and Tribute to the Victims of Terrorism 」でもあった。参照記事 英文記事 過去ブログ:2018年8月タリバンがロシアが調停の和平会議に出席か? アフガン

Midilli-harita-15b7d3f7d6a4ff2018年8月23日;22日の記事では、パトロール活動をしていたトルコの沿岸警備隊が、キュチュククユ地区とカドゥルガ岬の沖で2つの集団がゴムボートでギリシャ領ミディッリ島(Midilli Adası:レスヴォス島 Lesbos Island)に向かっているのを発見した。これを受けて行われた取り締まり作戦で、女と子どもを含むアフガニスタン人違法移民70人が捕まった。警察の派出所で手続きをした後、トルコ側アイワジュク区外国人送還センターに身柄を送られた。この海上ルートは密航ルートとして有名で、これまで幾度も摘発され、多くの海難犠牲者も出している。治安が一向に収まらないアフガンからの人口流出は止む気配が無く、アフガンの将来には悲観的な意見が多い。 過去ブログ:2016年3月トルコへの強制送還開始後も増え続けるギリシャへの難民 参照記事

Talibanes-en-Afganistán.-Europa-Press-331x2192018年8月27日:アフガニスタンにおけるイスラム過激派組織「イスラム国(IS または ホラソン州のIS:ISIS-K、Islamic State Khorasan)」の指導者サード・アルハービー(Saad Arhab;別名サド・アルハビ)容疑者:右 が、東部ナンガルハル(Nangarhar)州で25日夜に実施された空爆で死亡し、他10人も死亡した。同国の情報21447962_1機関が翌26日、発表した。空爆は同州の対パキスタン国境に近いISの東部拠点に対し、連合軍との共同作戦で実施されたという。アフガニスタン駐留米軍も、アフガン当局が言及した地点で「指定テロ組織の上級幹部を標的とした」空爆を実施したと認めた。

ISが最初にアフガニスタンに勢力を広げたのは2014年ごろ。ISアフガン支部の指導者が殺害されたのは4代目のパキスタン人とされるアルハービー容疑者で、前の指導者は2017年に殺害された。アフガニスタンのISは比較的小規模ながら、主にナンガルハルNangarhār州、さらに最近では北部ジョズジャンJowzjan州で大きな存在感を示している。参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2017年10月今もタリバンを攻撃するIS、自ら存在を誇示 アフガン





nappi11 at 02:59│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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