ラオスで23日にセピエン・セナムノイダムXe Pian Xe Namnoy damの補助ダムが決壊して少なくとも26人が死亡し、131人が行方不明になった事故は、施工管理の韓国企業による人災が濃厚だ。補助ダムは、コンクリートを使用しないロックフィルダムRock-fill damだった。米国のstartribune.comは事故の3日前からダムの弱体化が観察されたと伝え、「ラオスで進行している70以上の水力発電プロジェクトは、ほとんど民間企業が所有、運営しており、当局が即時にダムの計画、設計、管理を検討しなければならない」と警鐘を鳴らした(Questions raised as villages dig out from Laos dam collapse)。





モンスーンという雨季の在るこの地域で、7月20日に、この補助ダム上部で11cmの沈下が確認された際、まず成すべき対応は水位を下げる放流と警告だが、23日に決壊が確認されるまで、それがされたとの記述は無い。
決壊



7月20日の11cm沈下発見以降の経過は、7月22日、日曜日現地時間 21:00 (14:00 GMT) :この時建設チームは暴雨によって該当の補助ダムが部分的に破損されたことを見つけ、ラオス政府に住民の退避を要請し, 修理のために人員を派遣したが劣悪なラオスの 道路 状況と暴雨に遮(さえぎ)られ到着が不可能だった.
23日月曜日 03:00:水位を下げるためにメインダムで水を排出し始める.
23日月曜日 12:00ラオス政府が一歩遅れて退避指示を始める
24日火曜日 01:00洪水が始まる.
事件経緯を見れば実は十分に避難できる時間もあったし, 事故自体がなかったかも知れなかった。被害はラオスで40人死亡100名以上不明、6600人が避難、ラオス南部のカンボジアでも5000人が避難との記事があり、ベトナムメディアは26日、70人以上が死亡し、200人以上が行方不明になったと報じた。 参照記事
韓国政府はセピアン・セナムノイダム決壊事故が発生したラオスに緊急救援隊を派遣し、100万ドル(約1億円)規模の救援物資・救援金を支援することに決め、このうち毛布や衛生キットなど生活必需品中心の現物支援分は29日に軍輸送機で民間支援救援物資とともに送られる予定。救援隊は医療スタッフ15人と支援スタッフ5人。軍輸送機で現地に向かい、被災地の感染症予防などの活動を行う。先発隊は26日に出発した。参照記事
2018年7月28日:ラオス南東部のアッタプー県で発生したダムの決壊事故を受け、ラオスのカンマニー・インティラートエネルギー・鉱業相The Laotian
Minister of Energy and Mines, Khammany Inthirath:右 が26日の記者会見で補助ダムに亀裂が生じた事を指摘し「基準に満たない低水準の建設が事故の原因」との見方を示した。27日、ラオス国営通信、その他が報じた。また、「降り続いた大雨が原因」とする企業側の主張をはねつけ、「開発会社は全てを補償する責任がある」と発言した。
補助ダム決壊による濁流はセピアン川に合流し下流域の7つの村を襲い、特に2つの村は被害が大きく、そこにある200家屋のうち残っているのは10棟だけだといわれる。住民はダム決壊の3~4時間前に避難警告を受けたと語り、そのときは、水かさがそれほど増すとは思っていなかったと語っている。参照記事 参照記事 参照記事 参照記事
コメント
【バンコク=岸本まりみ】ラオス南東部のアッタプー県で発生したダムの決壊事故を受け、ラオスのカンマニー・インティラートエネルギー・鉱業相が26日の記者会見で「基準に満たない低水準の建設が事故の原因」との見方を示した。27日、ラオス国営通信が報じた。「降り続いた大雨が原因」とする企業側の主張をはねつけた。
決壊したセピアンセナムノイダムは韓国大手財閥SKグループのSK建設と韓国西部発電、タイ政府系の発電大手ラチャブリ電力、ラオスの国営企業が合弁で建設していた。筆頭株主は26%を出資するSK建設。2013年に着工し、19年の稼働を目指して建設を進めていた。
被害の全容はなお不明だが、ダムの決壊で周辺の村落が水没。少なくとも27人が死亡、3千人以上が家を失ったことが確認されている。
日経新聞 7月27日
韓国SKグループの株が急降下中、連中の心配事はこのダム崩壊で韓国の建設会社の信用が無くなる事。んなものは最初から無いのだから被災者の心配をしろと、私は言いたい。w
【ソウル聯合ニュース】トルコ西部、ダーダネルス海峡を横断する世界最長のつり橋建設・運営計画で、韓国の大林産業とSK建設がトルコの大手ゼネコン2社と組んだ企業連合(コンソーシアム)が日本勢などとの激しい争いの末、27日に優先交渉権を獲得した。この受注合戦は韓日間の「代理戦」の様相を呈し、注目を集めた。
韓国建設業界が31日に伝えたところによると、このプロジェクトはダーダネルス海峡に架かる全長3.7キロのつり橋と前後の道路を建設し、運営するもの。民間が資金を調達して建設し、建設費を通行料収入で回収する建設・運営・譲渡(BOT)方式で、橋などをトルコ側に譲渡するまでの運営期間が最も短いグループが落札する。以下略
朝鮮日報オンライン 2017・1・31
大丈夫ですかぁー、いろいろ無理して工事を受注しているそうだから、また手抜きが・・・ありそうな悪寒。w
これ単に満水時の水圧に耐えられなくて決壊しただけなんじゃ…
素人発言ですが、補助ダムと言うより、脇ダム、副ダムの方がより日本の専門用語に近いような。役目は補助ですが。