
総選挙が実施されているパキスタンの南西部バロチスタン州の州都クエッタQuettaで2018年7月25日、投票所で爆発があり少なくとも31人が死亡,30~40人が負傷した。「イスラム国IS」が犯行声明を出している。当局は投票所の門にいた警察を狙った自爆攻撃だとみている。このほか各地で小規模な爆発や政党職員同士の衝突などが発生しており、1人が死亡、数人のけが人が出ている。現場の映像 直後の映像
7月13日には、クエッタ近くのマストゥングMastungで起きた自爆攻撃で少なくとも149人が死亡し、パキスタン国内の自爆攻撃としては、最も多くの犠牲者が出た。これも過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。この爆発でバルチスタン・アワミ党(BAP)から州議会選に立候補していたシラジ・ライサニ(Siraj Raisani)氏が死亡した。25日の選挙までの数週間で、テロなどで203人が死亡している。映像:Suicide Bombing In Mastung Pakistan
総選挙(下院議会選挙:下院定数342の任期満了に伴う) the country's parliamentary electionsは、元クリケット選手のイムラン・カーンImran Khan氏が率いるパキスタン正義運動(PTI)党と、汚職で2017年7月に有罪判決を受け服役中のナワズ・シャリフNawaz Sharif前首相:右 が率いる与党・イスラム教徒連盟シャリフ派 Pakistan
Muslim League (Nawaz):PML―N の間で、支持が2分される構図になっている。パキスタンは家父長制が根強い国だが、今回の選挙では900万人を超える女性が新たに有権者登録した。
今回優勢とも言われるPTIのカーン氏:左 は汚職の根絶を約束しているが、対立候補たちは、大きな力を持つ軍部による選挙介入が、PTIを有利にしていると非難し、軍による選挙を操作しようとする「あからさまな」行為があると指摘されている。パキスタンでは、約70年前の分離・独立以来、半分近くの時期が軍事政権下にあった為、今も軍閥が存在し、あらゆる場面で政治や経済を操っていると言われ、選挙は毎度血生臭いものになる。
前回の総選挙で勝利したシャリフ前首相は現在、2016年に表面化した「パナマ文書」をきっかけとした汚職スキャンダルで有罪判決を受け、禁錮刑を受けたが、全ては、彼がインド寄りだとして反発する軍の陰謀だと噂されている。37万人以上の兵士が治安維持のためパキスタン全土に配置されており、厳重な態勢が敷かれているが、暴力を未然に防げずにいる。参照記事 英文記事 過去ブログ:2018年7月IS、タリバンの自爆テロ相次ぐアフガン、パキスタン 米軍は縮小?と中国 2017年8月政界混迷のパキスタンで、ISが自爆テロ攻撃と中国の過剰投資 2015年4月中国のパキスタンへの大型投資を別な視点からみる 1月7年前、ブット氏はすでに今の惨状に警鐘を鳴らしていた。 2008年1月ベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相を殺したのは誰か
2018年7月26日:投票から一夜明けた26日、現地の主要メディアは開票状況から、現与党の政治腐敗を追及した野党第2党のパキスタン・正義運動(PTI)が最大勢力に躍進しそうだと一斉に伝えた。選挙管理委員会は同日中に開票作業を終え、近く開票結果を公表するとしている。女性・非イスラム教徒枠として各党に比例配分される70議席を除く272議席が小選挙区制で争われた。英字紙ドーンによると、正義運動(前回28議席)は110議席を超える勢い。一方、2大政党の与党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N、同126議席)は65議席ほど、野党・人民党(PPP、同
33議席)は40議席程度にとどまる見通しだという。与党のイスラム教徒連盟(PML-N)やパキスタン北部、北西部カイバル・パクトゥンクワ州とバローチスターン州が支持基盤のイスラーム主義政党連合(シーア派、スンニ派にまたがる)の統一行動評議会: Muttahida Majlis-e Amal(MMA)などは、選挙は軍により偽装されているとして反発している:左はMMA党首
モーラーナ・ファザールウルレーマンMaulana Fazl-ur-Rehman。今後、PTIが、どこまで議席を伸ばすか注目されている。 参照記事 英文記事
2018年7月27日;パキスタンで25日に実施された総選挙で、野党・パキスタン正義運動(PTI)を率いるイムラン・カーン氏が現地26日、勝利宣言を行った。一方で、対立候補らは不正投票があったと非難している。それでも、カーン氏が率いるPTIは過半数議席には達しない見通しで、政権樹立には連立パートナーを模索しなければならない。これに先駆けてパキスタン紙ドーンが発表した非公式な予測では、PTIは120議席を獲得する見通し。過半数を獲得するには合計で137議席が必要。
不祥事で辞任したナワズ・シャリフ元首相率いる与党のパキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)は、伝えられている選挙結果の受け入れを拒否している。他の多くの小規模政党も全て同様に、不正投票があり結果が操作されたとしている。
シェリフ氏は、2016年の「パナマ文書」流出をきっかけとする汚職スキャンダルで有罪となり、禁錮刑で服役中だが、今回の選挙でも議席数を大きく維持した。シェリフ氏は弟のシャバズ・シェリフShahbaz Sharif氏(パンジャブ州首相)をPML-Nの党首に任命し、不在時の党運営を任せた。暗殺された母親のベナジル・ブットBenazir Bhutto元首相の息子で現在29歳のビラワル・ブット・ザルダリBilawal Bhutto Zardari 氏は、英オックスフォード大学在学時からPPP党首となり、同党を率いている。選挙結果の公式な承認はまだされていない。参照記事 参照記事:中国「一帯一路」構想、パキスタンで暗雲
2018年8月18日:パキスタン下院は現地時間17日、パキスタン正義運動(PTI)党首でクリケットの元スター選手イムラン・カーンImran Khan氏を新首相に任命した。
コメント
この人はムスリムのはずだが、ユダヤと結婚した経歴があると。それもロスチャイルド本家につながるイギリス系ユダヤとか。何でもありの人なら困ったことだが・・・
シーリーン・マザーリ人権担当相は口うるさいおばちゃんで、カーン首相に近い人とか。サウジのイエメン侵攻を批判し、イランから天然ガスパイプラインを引く事には賛成らしい。
一応は全方位外交のような。さてさてどうなるか・・・IMFの支援を受けるなら、アメリカに取り込まれる方向。混乱すれば、完全な破綻国家。


今回の選挙後、PTIはどこと連立を組んだのだろう。