_78360663_spratロイター通信は2018年5月17日、ベトナム沖の南シナ海で、ロシア国営石油企業ロスネフチ(Rosneft「ロシア石油」)が、石油採掘に着手したと報じた。ベトナム政府は近年、南シナ海の領有権を主張する中国から圧力を受け、同海域での石油採掘許可を控えてきた。関係者は中国側の反発を懸念しているという。
 ロイターによると、ロスネフチは15日、ベトナムの南東ブンタウVung Tau沖370キロの鉱区で石油採掘を開始したと発表。専門家はこの海域が、中国が南シナ海で管轄権を主 張して独自に設定している「九段線 "nine-dash line" 」の内側だと指摘しているという。中国の反発と圧力を恐れ、ロスネフチやベトナム政府は、採掘開始が注目を集めないよう に努めたとした。
Exclusive- As Rosneft's Vietnam unit drillsロスネフチによると、使用している掘削ドリルは日本製(JDC Hakuryu-5 deep water drilling platform)。ロイターの船舶航行データでは、このドリルは今月6日に現場海域の鉱区名 “Red Orchid” のLD-3P well(ロイターはガス田と表記)に到着し、16日現在もとどまっているという。
Exclusive- As Rosneft's Vietnam unit drills in dispute2017年9月の報道では、中国の民営石油大手、中国華信能源はロシア国営石油大手のロスネフチの株式14.2%を取得すると公表されているので、資源開発で両社はすでに提携済みで、恐らく中国からの反発など無いのでは?と筆者は想像している。左は、ロイターが掲載した日本製採掘プラットフォーム。撮影が2018年4月29日ベトナムとあるので、移動中の写真と思われ、採掘場所は、中国主張の九段線から85キロベトナム側と説明されているが、右の図での鉱区LD-3P wellは、かなり微妙な場所に見える。
475507b0-582d-11e8最近ベトナムでは、ベトナムに着いた中国人観光客の団体が、九段線入りの地図がプリントされたTシャツを着ている事で、ベトナム側が通関で脱ぐように命じ、なぜ団体で着ているのか調査しているとニュースになった。参照記事 ロイター英文

 ロイターは関係筋の話として、ベトナム政府が今年2018年3月、ロスネフチが採掘を開始した海域に近接する別の鉱区では、開発権を持つスペインのエネルギー企業レ プソルの石油採掘を認めなかったと指摘。当初は認めていたが、中国の圧力を受け方針転換したとされ、レプソルはベトナム政府に補償を求めているという。ロシア企業とスペイン企業への対応のちがいは「二重基準」で、ベトナム政府は説明を迫られそうだ。参照記事 ロスネチフ広報



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