2018年5月15日、午後5時ころ、畑のほうを自宅の2階から眺めると、畑の隅のほうにいつものキツネが座っている。最近こちらへの警戒心が解けたのか、よく姿を見せるようになったが、明るい内に、自分から姿をわざと見せるのはキツネの意思表示だと思っている。キツネの想いを代弁すれば、「もうすぐご飯の時間だね。間違いなく来るから忘れないでね!」ということだろうか。2階のベランダから撮ったのが右で、互いに目と目が合ったので、想いが伝わったと安心しただろう。こちらを見ながら川の横のヤブのほうへゆっくりと移動した。

その後あとを追って、「写真撮るからポーズして!」と言いながら撮ったのがその左の写真で、畑と川の間に在る河川敷の上と、これから横のヤブに入る直前。すこしピントが甘かったが、夕日を浴びた良いポーズの写真が取れた。写真を撮りながら、わざと話しかけながら撮っているが、出会った頃のように隠れたりもせず、こちらに好奇心を持っているのが伝わってくる。ここまで来るのに半年以上の時間が経過している。この後、まだアシが生えていない川岸のヤブに入り姿が見えなくなった。

自分には安心しているのが分かったので、少し近づいて目を凝らすと、川を背にした大きな木の間に三角の耳が見えた。「いい感じだ。動かないでね」と言いながらシャッターを切る。まるで札幌の郊外とは思えないような、良い感じの写真が撮れた。因みに、大木が倒れている付近は野ネズミの巣が多くある場所だ。夕方、餌を置く7時になって2階の部屋から外を見る。日没が遅くなってまだ明るい。明るい内のデモンストレーションから、今日は早く来るだろうと察したが、まだカラスが居るからもう少し遅い方がいいだろうと考えていると、餌置き場の近くへカラスが低空飛行した。
これは、カラスの縄張りにキツネなどが来た時の威嚇の飛行で、良く見るとキツネ色の移動するのが見えた。どうやらキツネはピッタリ定時に来たようだ。
カラスのいなくなるのをまって餌場へ行くと、少しはなれた場所で伏せた格好で待っていた。わざと姿の見える場所で伏せて居るのは「警戒していないよ。待ってたよ」という意思表示で、歴代のキツネも慣れると、わざと姿を見せるこの行動をよくしていた。当然だが、信頼関係が成立していなければ、足音を聞いただけで身を隠す習性がある。これから、どれだけ距離が縮まるか楽しみが増えた。
2018年5月16日:晴れのち曇りで、夕方は肌寒い。餌を夕方7時15分に置くが姿が見えない。今日は実験的に、姿を見せるまで口笛で合図を送ってみた。3回目の合図で、風上の東側の砂利道に姿見せ、こっちに向かってきたが、向かっている先に立っている筆者に気がついていったん草むらに姿を隠し、筆者のいないのを確かめて餌場の近くに現れた。いつもなら筆者は、口笛を吹いてすぐ家に戻るので、キツネの正面にいた筆者は意外だったのかもしれない。キツネの行動も大体読めるようになった。目的場所へ、身を隠して遠回りに近づくのはキツネの本能的行動だ。姿が見えないと思ったら意外な場所から現れる。こんな事から昔の人は、キツネは人を化かすと言ったのではと思う。彼らの、狩りから来る習性のひとつだ。
コメント
1. Posted by よりばば 2018年05月18日 18:39
美しい毛並みのキツネですね。これからどんなドラマを見せてくれるか 楽しみです。

