hiroshigeFedourigoe3-579b2以前のブログで、江戸時代にあった「放し亀」の風習に触れたが、当時の風習を伝え、富士と吊るし亀を題材にした*歌川広重(本名 安藤徳兵衛 寛政9年;1797年~安政5年;1858年)の浮世絵「名所江戸百景 深川萬年橋:安政4年(1857)11月 改印」の説明があったので下記に転載、保存する。過去ブログ:2018年3月藤見と放し亀
*浮世絵師。江戸の町火消しの安藤家に生まれ家督を継ぎ、その後に浮世絵師となる。名所図を得意とし、主な作品に 「東海道五十三次」「 近江八景」「木曽街道六十九次」などがあり、この「名所江戸百景」がその遺作となった。

d2_1312292_SIP こっかいこの作品は安政4年(1857)8月15日(陰暦)、富岡八幡宮の祭礼の日を描いたものとされています。神仏混合の教えで、無益な殺生を戒め、捉えられた生き物を自然に放すことで徳virtueを積み、死者の冥福と自身の後世を祈るpray for one's and own happiness in the next life放生会(ほうじょうえ ceremony of releasing captive animals)と呼ばれる儀式が大衆化したもの。亀はそのためのもので、桶の中のどじょうや鮒(ふな)、昆虫、鳥などを参拝客が買って、川や自然に放すのです。しかし亀は桶から這い出してしまうので、持ち手から吊るされたというわけです。十文前後くらいしたのでしょうか(一文は現在の25円くらいといわれています)、広まって祭日の娯楽にまでなっていたと言われる。桶の持ち主である橋番さん(橋の番人)にとっては、いわばいいアルバイトでした。川に放された亀や鮒を、橋番さんがまたまた捕まえた……かどうかは定かではありません。
index亀といえば萬年(万年)、その名を冠する深川萬年橋に描かれた通称「吊るし亀」は、実は(亀売りの)手桶の持ち手からぶら下げられている亀のこと。亀が見ているのは、西の方角にある江戸の町、そしてその先の富士山です。萬年橋は大川(隅田川)にそそぐ小名木川(おなぎがわ)の河口近くに架けられ、通常より急なアーチの太鼓橋:下 だったので、富士山を仰ぐ絶好のビューポイントでした。対岸は、現在の「日本橋中洲」周辺、首都高速の箱崎ジャンクションあたりと言われる。広重独特の構図で、富士山、万年橋、亀がそろった縁起のいい絵です。参照記事 参照記事 参照記事
20100122223446c20s20100117171409982当時の大衆が持っていた、無益な殺生をせづ善行をして徳を積むという考えが、時代と共に難しくなったのは理解できるが、放生会という生き物を大事にし、徳を積むという考え方は、庭に野鳥の好む実のなる木々植えたりでも実践できるだろうと、少しずつだが筆者は行ない、冬は餌場を設け、今は排水路の水をきれいにして、カエルの住みやすい場所を造っている。こんな事がお盆だけでなく、いつも全国で行なわれれば、、と夢に描いている。釣った魚を逃がすのをリリースというが、日本的に言えば、これも放生会と言えるかもしれない。放し亀の風習は、大正時代まで残っていたとの記録がある。 過去ブログ:2018年3月藤見と放し亀 2015年3月墨田区が、一度は海外に流れた北斎の作品を購入 江戸時代の深川萬年橋付近の地図

nappi11 at 00:32│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by よりばば   2018年04月28日 11:06
吊るされた亀の訳が分かりました。
歌川広重師がしゃがみこんで橋番さんと世間話中ふと目にした景色。
さすがですね、凡人はこの構図は思いつきません。
 放生会という程大げさではありませんが、私は ブルベリーの花・実は鳥たちに自由についばませています。
植え始めの頃は、樹にネットを被せていましたが、我が家を目指して飛んでくることを思い、ネットを被せるのははやめました。
2. Posted by POPPO   2018年04月28日 16:45
ブロック塀で閉鎖された庭に迷い込んだ亀を外に逃がして、亀の恩返しなんてなことを期待したこともある私。返礼を求めるのではなく徳を積んだのか。w

つい最近、十匹以上の半野良糞猫にエサをやってる隣家になんと狐が出現した。w
朝五時半ごろ目が覚めて猫の額ほどの畑を点検して塀の外を見ていたら、野良犬らしき姿を見かけたので慌てて確認したら、まごうこと無きお狐様。w
以前見かけた皮膚病で丸裸になった狸とは違い、ふさふさと健康的な毛並みと立派な尾っぽ。w

隣家の半野良糞猫の餌を目当てはお狐様も狸も同じ。野良猫にエサをやるのは傍迷惑な行為だが、ある意味徳を積んでいるのかも・・・・。w

それにしても海岸まで4~5キロ、山まで20キロ近くある平野のど真ん中で、野生動物が頑張って生きてるには驚いた。w

こりゃーそのうち猪やお猿も里へ襲来すると見た。w

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