2018年4月23日:メキシコで2018年1~3月に発生した殺人事件が7667件に上ったことが、政府統計で明らかになった。前年同期比で20%増となり、過去20年間で最も多くなっている。
治安当局によれば、2017年1~3月の殺人事件の件数は6406件だった。発生件数が最も多かったのは3月の2729件で、犠牲者の大半は射殺されていた。1月が2549件、2月は2389件だった。麻薬密売や誘拐などに関わる犯罪組織が増加しているためとみられる。 メキシコでは2017年に2万5339件の殺人事件が発生している。右の写真は、4月17日に、ゲレロ州で警官6人を待ち伏せ殺害した容疑者たちと所持していた武器。映像:メキシコ軍の麻薬組織のアジト襲撃 参照記事 参照記事 参照記事
メキシコでは、犯罪組織ばかりが敵対者や警官への殺人を犯すとは限らない。4月20日には、33歳の教会司祭Priestフアン ミゲル コントレラス ガルシアJuan Miguel Contrera Garcia氏:右 がハリスコ州Jaliscoで、教会に侵入した二人組に銃で殺害され、その
前の4月18日には、メヒコ州Méxicoの同じく司祭のルーベン アルカントラ ディアスRuben Alcantara Diaz氏:左55歳 が教会内で1人の男といい争いとなり、男が司祭を刺して殺害し逃亡した。2018年だけで、これまでに4人の司祭が殺害され、最近の6年間では23人のカトリック教会関係者が殺害されている。メキシコでは、犯罪とは無縁なはずの司祭が殺害されるのは珍しいことでは無くなっているという。犯罪の多さで、どの刑務所も過剰収容で、内部では更に抗争で殺人が多発し、刑務所暴動も珍しくない。犯罪の多さは、貧困が原因とばかりは言えないだろう。カトリックの国として長い歴史を持ち、十字架を下げる人の多いイメージがあるが、しかしその教えは、通念( conventional wisdom、a socially accepted idea)となって広く国民の中にまで浸透していないのではないだろうか? 過去ブログ:2017年12月曖昧だが、確実に受け継がれる日本人の宗教観


4/23の、メキシコでキリスト教の教会関係者が何人も殺されていう記事の中での「司祭」「牧師」ということばの使用について。
メキシコは記事にお書きになられているように歴史的にカトリックの国であるわけですから、「司祭」が登場するのは当然として、「犯罪とは無縁なはずの牧師 clergyが殺害される」という表現にはいささか違和感を感じます。「牧師」というのはプロテスタントの聖職者にしか使われない日本語ですから。ここで使われているclergyという英語は、カトリック、プロテスタントのみならずユダヤ教、ヒンズー教にも用いられているようです。したがいましてここでは「牧師」ではなく、ただ「聖職者」のほうがよろしいのではないかと考えます。
いつも、狐や猫のお話しもとても楽しみに読ませていただいています。