



同地はバグダッドからキルクークへの重要な補給中継地と思われ、ISの活発な同地への攻撃は、物資略奪が目的の可能性もある。人口1万5千人の同地は過去にISにより一ヶ月以上包囲されて住民が虐殺され、また同じ頃、東部にあるTikritでは2014年6月、ISによる1700人のイラク志願兵が虐殺される事件が起きている。イラク軍、有志国軍の攻撃は現在、モースルMosulからバグダッドBaghdad間のユーフラテス川沿いに在るISのアジト破壊に向けられている。 参照記事 過去ブログ:2017年8月ISの「スペイサー基地の虐殺」で新たに27人に死刑判決 イラク
2018年3月26日、イラク国会に所属するクルド人国会議員が、キルクーク地域でISが組織を復活化させる動きがあり、キルークの安全が失われつつあるとの懸念を発表した。最近の報道では、シリア国境沿いのアル・カイムAl Qaim(Qaim)でもISがイラク軍を排除し地域を再奪還したとの報告もあった。イラク軍には最近シーア派民兵組織PMFが国軍に統合されるなど、内部が不安定になり、また戦闘の長期化とISの相次ぐ暗殺、待ち伏せ攻撃で士気が低下している可能性もある。参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2018年3月今もイラクで続くIS狩り 義勇軍を国軍に統合