
候補地には札幌郊外の真駒内が上がっていたが、JR駅が離れているだけでなく、自然破壊や混雑、騒音を嫌う住民からの反対も多く決まらなかった。この背景には、これまでの都市計画で積み重なった住民の不満があると言ってもよく、自然保護や環境保全優先の計画を出せなかった札幌市は反省すべきだ。
このような開発計画には、その地域がそれまで以上に自然に溢れる場所になる環境計画が必要で、施設建設面積の何倍かの面積への植樹など、自然回復、再生を盛り込むなどの対応が必要だったろう。それも土建屋的な発想ではなく、野鳥など野生生物が生息できる生態系に配慮された森の再現が望ましく、けっして人工的美観や華美な建築物を追求したものではあってはならない。自然が多い北海道でも、多くの住民は自然の復活を望んでいる。同じ理由で、オリンピック招致などには反対の声が多い。まだまだ都市行政が自然回帰に無神経で、市民がそれに不満を持っているからだ。余っている間伐材のことなど、地場経済の事を考えれば、施設の建築には木材を優先した計画をすべきだろうと思う。過去ブログ:2018年3月世界最先端の省エネホテル「Svart」 ノルウェー 参考:木造高層ビルが世界で流行 背景は? 緑に囲まれて暮らす女性は長生き、疾患リスクも低下 米調査 「日ハム新球場」どっちの候補地がベスト?
新球場が北広島市に決定した事で、日ハムファイターズは準備会社「北海道ボールパーク」を設立したが、出資比率は、球団30.04%、電通29.63%、親会社日本ハム33.3%と成っている。電通は広告業界のドンだが、同時にマーケッティングやコンサルタントにも長けているのは当然で、札幌市とも関係が深い。決定にはかなりの部分電通の思惑が働いたのではと、巷の噂。