8195a2a8photo2018年2月24日の報道で、戦闘が激化し深刻な事態になっているシリアのダマスカス東部東グータ(Eastern Ghouta)地区へ、シリア軍のヘリが孤立した住民に避難経路を示すビラを投下した:写真右。
そこには、指定された検問所までの地図が印刷され、別紙には「兵器を持って検問所へ近づかない事」「子供は抱える事」「検問所ではこのビラを片手で振り上げる事」などの注意書きがされている。住民はその後バスで安全な場所へ運ばれ、水や食料が衣料手当てが与えられ、テロ集団が殲滅された際には家に戻るのも可能としている。
aHR0cHM6Ly9jaH同じ事は2016年末のアレッポ陥落の際にもシリア政府軍SAAによって行なわれ、数万人が戦場から避難できた。政府側がテロ集団とする東グータ地域の反政府組織は旧ヌスラ戦線系イスラム反政府組織( Hayat Tahrir al-Sham :formerly Jabhat al-Nusra), Ahrar al-Sham, Faylaq al-Rahman and Jaish al-Islam.)であるとし、他にトルコ支援のFSAとも敵対している。殲滅作戦と同時に政府軍は、上の図ではM1となっているが、M5と言われるダマスカスから東グータの北を抜けてホムスHomsへ向かうハイウェイ(紫色)の完全確保が重要な目的だとしている。参照記事  参照記事 過去ブログ:2018年2月東グータへの激しい空爆は「地上の地獄」 シリア
p2月23日には、停戦協定を無視して、ダマスカスの居住地に、70発のロケット弾が反政府側から撃ち込まれ、1人が死亡し60人余りが負傷したと同じメディアが報じている:写真左。参照記事
シリア監視団の報告では、23日だけで東グータ地区の住民41人が政府側のミサイル攻撃で死亡し、最近6日間で、女性や子供を含む471人が死傷していると報じている。19日から22日までの4日間で、東グータで少なくても330人の市民が死亡したとの映像記事もある。映像記事 参照記事
photo_2018-02-24_18-34-13 反政府側がダマスカスに撃ち込んだロケットの写真を公開した。公開したのはJaysh al-Islam:Army of Islamで、彼らが2013年シリア軍から奪取したイラン製Zelzal-2 rocketのコピー品:右 で、射程距離は210キロで、強力な破壊力があり、組織は同じロケットを複数所持しているという。このロケットはダマスカスの北、Eastern Qalamunから発射され、市内の北部Rukn al-Din districtに着弾し、1名が死亡し、15人が負傷したと2月24日の報道がある。参照記事
غوطة-12-615x3302018年2月26日:シリアの首都ダマスカス近郊の反体制派支配地区、東グータ(Eastern Ghouta)では、25日もバッシャール・アサド(President Bashar al-Assad)政権軍による空爆や激しい衝突が続いた。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」や現場の医師によると、政権軍による化学兵器(塩素ガス: chlorine gas)を使ったとみられる攻撃もあり、3歳の幼児が窒息死asphyxiationし、民間人13人が呼吸困難 breathing difficultiesに陥った。 空爆地として al Shifuniyahの場所名が言われている。 国連安全保障理事会(UN Security Council)は24日、シリア全土での30日間の停戦を求める決議を採択したが、シリア内戦で最も激しい攻撃の一つとなっている東グータへの攻撃は止まっていない。監視団によると、25日の空爆では子ども3人を含む民間人少なくとも14人が死亡した。英文記事  英文記事 参照記事
captureyt_ghouta空爆が続くシリアの東グータから、パソコンと携帯電話で惨状を送信する15歳の少年muhammad najem君がいる。ブロークンな英語で、アサド、プーチン、ホメイニに怒りを表し、もう、殺さないでと訴えている。ツイートで励ましの言葉を送るしか出来ないが、頑張って生き抜いてほしい。学校も破壊され、長い事学校にも行けていない。将来はレポーターになりたいという。しばらくその後の映像投稿の無いのが気がかりだ。YOUTUBE映像

nappi11 at 04:05│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
メール
URL
絵文字