Protests hit Tehrana3a93784290c00fb060143173736f075fc77fe01政府の経済政策や物価高などに抗議してイラン各地で現地2017年12月30日までに起きた2009年の大統領選の不正疑惑の際に起きたデモ以来最大の反政府デモは同日夜になっても収まらず、最高指導者ハメネイ師への批判が始まるなど体制への抗議の色合いが濃くなってきている。テヘランTehranでは一部の参加者が交通標識やガードレールを破壊したりゴミ箱に火をつけたりなどしており、同州では30日、「指導者」40人を含む200人が身柄を拘束されたと報道された。右地図は、デモの起きた主な街。AFPの元図を筆者編集、加筆。
28日、北東部にあるのシーア派の聖廟都市でイラン第2の都市マシュハドMashadで日用品の価格高騰などに抗議するデモe012f152-db74-41f0-があったのを皮切りに、30日までに抗議デモが各都市に波及。参加者は当初、「ロハニ大統領Rouhaniに死を」「シリアなどを支援するのでなく、国民を見ろ」などと、反政府のスローガンを叫んでいた。さらに怒りの矛先は、批判することがタブー視される最高指導者ハメネイ師にも向かい始めた。インターネット上には、各地のデモ隊が路上に飾られた同師の写真を引きはがす映像も投稿されている。イランの精鋭部隊・革命防衛隊がデモの鎮圧に乗り出したとみられ、大規模な衝突も懸念される。西部ロレスタン州ドルード(Dorud)ではデモに参加した市民のうち少なくとも2人が治安当局との衝突の際に撃たれて死亡したとの情報もある。
2017122820593518330501_Thousa20171228205935183305056_T31日の報道では、インターネットや携帯電話の通信が遮断されたと報じられ、31日になっても数百人が参加するデモデが行なわれ、一部は暴徒化しているといわれる。ツイッター映像 英文:ニュースと映像  参照記事  参照記事 参照記事
これまでのイランのデモと言えば、イラン制裁を行う米国非難のデモしか記憶に無いが、シーア派宗教指導者ハメネイ師にも非難が上がっているとすれば、情勢はかなり深刻なようだ。当然だが、イラン当局者は、BBC等西側メディアがデモを煽っていると発言している。イランTVは、全国1200の街で抗議集会が行われたと報じた。個人的には、イランでは秘密警察や密告制度が網羅されていると聞いているので、時間の問題で沈静化するだろうと思っているが、罰則の厳しいイランに、相当な数の不満を持つ集団が存在するのが表面化したことでは注目すべきニュースだ。
イスラム教シーア派の大国イランはスンニ派大国のサウジアラビアと厳しく対立し、シリアやレバノンのほか、イエメン、カタールなどを舞台に“代理戦争”を繰り広げてきた。海外への資金投入に対して国22515f9b880f4b528ea56d2d2c71742a_18内で大きな反発が起きたことで、イランが行ってきたとされる海外のシーア派勢力の支援に影響が出るか注目される。ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領:右 は31日の閣僚会議で、抗議行動が始まって以来初めて公の場でコメントし、政府は「批判のための場」を提供しなければならないと語った。  だが一方で、デモ参加者に対しては、暴力行為は容認できないと警告。
2018年1月2日、イランでは反政府集会参加者の死者数が10人に増えた。負傷者も複数でている。地元のILNA通信が元旦に報じた。2日までに、警官1名を含む13人が死亡との記事もある。トランプ米大統領も先日、ツィッターを通してイランの反政府集会への支持を表していた。参照記事  参照記事
4bpl74d3f94502zhgu_800C4502018年1月4日:イランイスラム革命防衛隊のジャアファリ総司令官が、新たな扇動は失敗したとして、「イランの賢明で洞察力ある人々は、イスラム体制に反対する騒動を失敗させるため、扇動者や騒動を起こすものや外国から施しを受けるものと決別した」と強調した。イランの人々は3日水曜および4日木曜、各都市で大規模なイラン政府支持のデモ行進:右下 を行い、新たな敵の陰謀や、公共の財産を破壊する便乗行為に対する怒りと嫌悪を表明した。参照記事

nappi11 at 00:44│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2018年01月01日 08:11
未だ、昔の日本でもたまにあった程度のデモ。雇われ火付け役がどんどん出れば別ですが。もともと中国よりは言論統制が緩い。アメリカ好きも結構いる。核合意で少しは生活が楽になるはずだったのが当て外れ。アメリカはますます制裁を強めるでしょうね。でも、ますます中国、トルコ、インドと仲良くなるだけだが。
サウジ等も物価が高騰中です。でも、何も伝わってこないところが凄い。王族でも逮捕されるところを見せられた・・・
それより、ヨルダン軍にいた、国王の親戚3人が同時に退役した方が怪しげ。サウジ寄りの考えを持っていたのだろうか・・・逆も大いにあるが。
もともと鉄砲を撃つのが好きな国王ですが、最近の軍の実弾演習に自ら参加した、参加せざるを得なかった、か・・・
2. Posted by 甲東   2018年01月03日 11:02
ロウハニ大統領は、デモの様子を国営放送が報じていないとして、透明性を高めるために報じるよう命じたと。変わったぼんさん達だ。いかがわしい大勢力がほぼ荷担していないということなんでしょうね。
一方、トランプ、ヘイリーはここぞとばかりデモを煽っている。言葉でですが。
今回のイラン政府の対応を見ていると、イランになびく弱小民族も出てくるのでしょう。突然王族までも捕まえ、訳も分からず金で釈放する国より怖さは少ない・・・
3. Posted by 甲東   2018年01月07日 15:20
サウジで王族11人が捕まり、牢屋に放り込まれたと。王族に対する水道・電気料金免除の停止に抗議するため、リヤド知事に掛け合おうとしたと。サウード家の中では分家筋の人達のようです。
いろんな意味で情けない話し。イランのデモは、一応一般市民が起こしたもの。片や王族が自分のために抗議・・・イランの方が多少なりともまともに思える。サウジの一般市民は骨抜き状態だろうか・・・
ちなみに、現サウジのサウード家の本家は、アブドルアジズ初代国王(第三次王国の初代)の直系の人達。この人達が国王の座をたらい回し。本家の王子だけでも1000人近くいるという噂。分家筋も入れると1万人近いかも。

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