rr-composite-ship-v2baltic_light韓国・麗水の港を出港した香港船「Lighthouse Winmore」が、公海上で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の船に石油製品を積み替えたという。その様子は、米国の衛星写真が捉えていた。2017年10月に撮影された写真右下の船名には、北朝鮮の国旗とハングルで書かれた船名(レソンガン1)が鮮明に示され、北朝鮮の船舶であることが分かる(米国財務省2017年11月21日公開)

韓国当局の試算では、石油製品の規模はおよそ600トン。この事案が既に10月19日に発生したことは明らかになっていたが、公式的に確認されたのは今回が初めて。現在、問題の船は強制捜査を受けている。今回の事案は国連安全保障理事会の決議に対する明確な違反で、「ライトハウス・ウィンモアLighthouse Winmore」は2017年11月24日、麗水への定期寄港時に差し押さえられた。韓国の税関当局が調べた結果、船の運営者の国籍は「中国」になっている。ロイター通信は、同船の管理者として登録されている会社は中国・広州にあると報じ、同船は台湾企業「Billions bunker group」に貸し出されていた。先に米国政府は、北朝鮮船が2017年10月以降、30回以上にわたり中国籍と推定される船舶から石油類などを受け取って密輸している現場を衛星で捕捉し、韓国政府に伝えていた。国連安保理の北朝鮮制裁決議2375号では、北朝鮮船との『船舶間移転(ship to ship transfers)』を禁じている。

East_China_Sea_map_with_topography_border韓国政府は12月29日、南部・全羅南道の麗水港を出港した香港籍のタンカー「ライトハウス・ウィンモア」が10月19日に公海上で北朝鮮船舶に石油精製品を移し替えたことを把握し、同タンカーを11月末に調査したと明らかにした。外交部の当局者は「国連安全保障理事会の制裁は、いかなる物資も北の船との船舶間の受け渡しを禁じている」とし、11月24日に麗水港に再入港した同タンカーを抑留し、関税庁による調査を行ったと説明した。関税庁によると、このタンカーは台湾に拠点を置く企業が借りて使用しており、10月11日に麗水港に入港して日本製の石油精製品を積み込み4日後に台湾を目的地imagepngに出港したことが確認された。だが実際は台湾に向かわず、公海上で北朝鮮の1隻を含む船舶4隻に石油精製品を移し替えたという。北朝鮮船に移された石油精製品は約600トンと把握されている。米国からトランプ氏の「中国には失望した」との声明で非難を受けた中国は12月29日、外交部広報Chinese foreign ministry spokeswoman Hua Chunyingを通じて、そのような事実は無いと完全否定した。外交部は、グラフのような表向きの状況しか知らないのだろう。 参照記事 参照記事 参照記事 英文記事

png2017年12月29日:ロイター通信は29日、ロシア船籍の複数のタンカーが過去数カ月間に少なくとも三度、海上で北朝鮮の船舶に積み荷の石油精製品を移し替えていたと伝えた。安全保障筋の話としている。香港船籍の貨物船による北朝鮮船舶への移転も確認されており、米国が批判を強める可能性がある。国連安全保障理事会が九月に採択した制裁決議は、海上で北朝鮮の船に積み荷を移すことを禁じている。情報筋はロイターに対し「(石油移転が)ロシアの支援である証拠はないが、ロシア船は北朝鮮に救いの手を差し伸べている」と話した。衛星画像などを基に、タンカーはロシア極東沖の太平洋上を航行していたと指摘したが、詳細な場所は明かさなかった。タンカーの所有者の一人は、北朝鮮船舶への石油精製品の移転を否定したという。一方、タス通信によると、ロシア外務省は30日「ロシアは制裁を完全に順守している」と反論した。 参照記事 参照記事



nappi11 at 00:21│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
メール
URL
絵文字