2017年11月27日:これまで米国防省は、シリアのクルド軍SDF支援で約500人の米兵の駐留を公言してきたが、現在は2000人弱の規模である事を、ここ数日中に公表するとインデペンデント紙が報じている。イラクには5200人ほどが駐留とされていたが、現在はこれよりも多いとされている。アフガンには11000人ほどが駐留し、これもオバマ政権時代より増加している。しかし、現在のトランプ政権の国防長官のジェームズ・マティス氏(James Norman "Jim" Mattis)は、紛争地へ十分な兵士が派遣できていないと不満を持っているといわれる。
ロシアは最近のシリアの戦況から、近々シリアからロシア駐留兵を大幅に撤退させる方針を示している。参照記事 戦況図の変化では、シリアのクルドSDFがイラク西部国境に達したのが目新しい。ロシア空軍は、6機の長距離大型爆撃機Tu-22M3をロシアからシリア東部、デリゾール県南部のユーフラテス川付近への空爆へ派遣し、相当な戦果を挙げている。イラク治安軍、連邦警察軍、シーア派民兵PMUは、中段右図の様に、イラク各地の部隊を集結しイラク西部のISを包囲する総力作戦に掛かっている。参照記事 参照記事 シリアのアサド大統領は、ロシアの貨物機で21日ロシアを訪問し、シリアの統一に関しての協議を行なっているようで、トルコはアサド政権とクルドYPGの扱いについて協議する用意があると24日報道され、同時にトルコは、米国がクルド支援を止めるようにとの談話を出している。過去ブログ:2017年11月IS攻撃が続くシリア・イラク国境付近
トルコ、イラン、カタールTurkey, Iran, Qatarは11月26日、相互輸送協定を締結し、今後の貿易を強化する事で合意しており、トルコは完全にEU圏からの支援を諦めたかのように見える。恐らくこの事は、過去にプランされたトルコ~カタール間の天然ガスパイプライン、さらにイランの天然ガスを含めてシリアを経由して、トルコが東欧諸国へ供給する用意ではないかと想像できる。トルコが強引にシリア国境に緩衝地帯FreeZoneを設けた理由がここにある。またイラクは、キルクーク油田地帯の原油をトルコ経由で輸出する準備に入ったと最近報道されている。すでにロシア産天然ガスのトルコへのパイプラインNew Blue Streamは工事段階に入っており、新たな経済同盟ができつつあるのは間違いない事実だ。 過去ブログ:2017年5月米国のクルド支援強化とトルコ IS殲滅を目前に、各国
の動きが活発化してきた。イランのローハーニー大統領:右 は、25日土曜、アサド大統領と電話で会談し、シリアの政府と国民、その支援者たちがテロリストに勝利し、イラクとシリアのISの拠点が陥落したことに祝辞を述べ、「イランは、シリアの復興に積極的に協力する用意がある」と語ったと報道されている。この発言もまた、軍事支援だけでなく、資源輸出に絡んでいるのは間違いないだろう。しかし、カタール・サウジの対立、シリア、イラクのクルドの今後など問題は多く、果たしてどんな奇策が浮上するやら、、。
11月26日のクルドメディアの報道では、イラク・クルド自治国家のバルザーニ大統領:右 は、イラク側が、紛争前にも増してクルド人居住地域を支配したかに見えるが、それは一時的なことで、そこに住むクルド人のクルディスタンKurdistanへの帰属意識まで変えることは出来ないとの発言を繰り返し、決してイラク中央政府に敗北していないと強調している。国民投票 referendumで、自治国家の独立の支持を得たとして、今後も活動を継続する意向を見せている。また、米軍支援のSDFを抱え、社会主義系クルディスタン労働者党PKKを表に出すシリアのクルドが、アサド政権、トルコに反発するのは明確で、新たな紛争になりかねない状況だ。 参照記事コメント
2. Posted by 甲東 2017年11月27日 12:04
アサドとクルドは7割くらいの可能性で手を打つだろうと想像。
よく分からないのは、アメリカがどうやって手を引くか、SDFでクルドとトントンの勢力のアラブ人達は同一行動を取れるか・・・主体は世俗派のはずだが。
アメリカとアサドは水と油。交換条件は無さそう・・・ヒズボラの国外退去程度か。
もう一つ。トルコの取り分が少ないような・・・今まで以上のイラン産原油、ガスか。
よく分からないのは、アメリカがどうやって手を引くか、SDFでクルドとトントンの勢力のアラブ人達は同一行動を取れるか・・・主体は世俗派のはずだが。
アメリカとアサドは水と油。交換条件は無さそう・・・ヒズボラの国外退去程度か。
もう一つ。トルコの取り分が少ないような・・・今まで以上のイラン産原油、ガスか。


きっと、シリアの大混乱もこんな連中が口火を切ったのだろう・・・しかし、どう探しても替わる人間がいなかった。ちょっかいを出す側も中途半端だった。
踊らされた連中、何も知らない連中は惨め・・・住む家も、食事も無い・・・気の利いた連中はさっさと出て行っただろう。よく見ておかないと。
ハリリの子供もパリに着いたようです。ハリリの乱も一応終了。さて次は・・・