6f50893ecom2017年11月25日:24日の戦況図で見る限り、デリゾールDeir ez-Zor県東部で南北からISを攻撃するシリア軍が合流するのは時間の問題だろう。23日の報道では、ロシアから離陸した長距離大型爆撃機Tu-22M3が、ユフラテス側東岸のal-QouriyaにあるISの施設や車輌を正確に破壊したと報告さtu-22m3_long-range_bombers_tass_13360542_1000れ、この空爆には、シリア内西部にあるロシア軍駐留 フメイミン空軍基地Hmeimim Air baseから飛来したロシア戦闘機Su-30SM と Su-35S fighter が空爆の護衛に付いたと説明されている。ロシアの空爆は、黄色角の場co_oqXgnztc15'所にも行われている。Mayadin制圧以降、シリア軍の北からの進撃が停滞気味だったが、この地点に相当なISが終結していたのだろう。Qaim付近(緑角)では、イラク側に侵入しようとしたIS兵士3名をイラクPMUが攻撃し、1名を殺害し、青角の砂漠地帯では、イラク軍の大掛かりなIS攻撃が行われた:映像。写真右下 参照記事
 過去ブログ:2017年11月大国の思惑がぶつかり合うシリアとシリア東部の解放 2015年12月ロシア軍、シリアに第2の空軍基地整備拡充
4bn3ffc0d0c2a2xns7_800C450去る2017年11月22日、イラン、ロシア、トルコの3カ国の首脳が、シリア情勢と、この国の政治的な危機の解決についてロシアのソチで会談している。結果を聞くまでも無く、この3カ国の方針は、クルド、米、サウジをテロ支援と位置づけ排除の方針だ。イランは「シリアの合法政権の同意を得ずに、同国に外国軍が駐留する正当な理由は存在しない」と表明し、プーチン大統領は会議の後、「今回の3カ国の会議では、シリアのテロ組織を排除するための努力を強化することで合意した」と述べた。
目新しい内容も特に無い親睦会議か、、。もっとも、裏での取り決めを公表する訳も無いのだが、個人6af28359b35a73356ffa1e3bc4bfc4c9photo_2017-10-17_15-56-56的には、3カ国が勝手に利害を調整し、シリア統一は更に遠のいたように見える。 参照記事
ISとの戦闘は現在も各地で発生しており、また、予想以上に各都市の破壊がひどく、数百万と言われるシリア難民の帰還は当分困難だとの見方が出ている。写真はラッカRaqqah市街。

nappi11 at 07:59│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2017年11月25日 14:29
トランプが、シリアのクルドへの武器供与を止めるとエルドアンに言った、という話しがトルコ側から出始めた。本当なら、プーチン、トランプ、アサドでクルドの処遇について話が付いたかも。シリアには他にも多くの民族がおり、同じ世俗派のクルドだけ除外する理由はアサド側には無いはず・・・丸く収まると良いが。
現在、シリアには数千人の米兵がいそうだが、いつ撤収するか見物・・・トルコも含めて、本当にヌスラを潰す気なら、もう数ヶ月はおれるが。
2. Posted by 甲東   2017年11月25日 17:38
トルコの新聞に依ると、エルドアンが、アサドがクルドの処遇に関わる交渉に参加することは反対、と言ったと。舞台裏で何か動いていそう。
エルドアンに交換条件があるだろうか。アフリン寄こせはお門違い・・・
また、別情報では、イラクがアスタナ会議に参加したいと表明したと。何なんだろう。イラン色が強まる方向・・・トルコが弱まる方向か・・・

話し変わる。アメリカがクルドへの武器供与を止める話と併行に、トルコがアメリカから武器を調達する話しも浮上しているとか。本当なら、お粗末。

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