bildsanjuansub2017年11月20日:アルゼンチン海軍は現地2017年11月17日、44人が乗り込んで母港に戻る途中だった「潜水艦 サンフアン(ARA San Juan submarine)」と連絡が途絶えたため捜索していると発表し、当局は18日夜、人工衛星を経由した送信に失敗したと思われる救難信号を7回受信したと発表している(現地18日午前10時52分から午後3時42分:日本時間18日午後10時52分から19日午前3時42分の間)。 行方不明当初の15日朝以降、搭載された非常時に無線信号を発信する装置は作動していなかった。しかし、この信号に関しては、確証が得られないとして疑問を呈する記事もある。記事と映像 参照記事
現在、ブラジル、英国、チリ、米国、ウルグアイが空からの捜索に参加している。さらに米国は深海救難艦を派遣すると発表しているが、現在捜索付近は悪天候で、捜索は難航している。

南米最南端に近いウスアイア(Ushuaia)で通常任務を行い、北上して首都ブエノスアイレスから南、約400キロにある母港マルデルプラタ(Mar del Plata)に帰還する途中で消息を絶った。報道官によると、サンフアンは10日前、マルデルプラタからウスアイアに向かい、同地に3日滞在した後、母港に向けて出港し、15日朝を最後に海軍司令部との連絡を絶ったと述べた。アルゼンチン当局によると16日から海軍の駆逐艦1隻とコルベット艦2隻、航空機2機が捜索を行っている。火災が起きたとの報道もあるが、海軍はこれを否定した。サンフアンにはアルゼンチン初の女性潜水艦将校となったエリアナ・クラフチック(Eliana Krawczyk)さん(35)も乗り込んでいる。

DibTRInside submarineサンフアンはアルゼンチンが保有する3隻の潜水艦の中の1隻で、ディーゼル発電型 のドイツ製TR1700型潜水艦 TR-1700-class diesel-electric submarine 。全長約65メートル、全幅約7メートル。ドイツ企業ティッセン・ノルトゼーウェルケ(Thyssen Nordseewerke )製で1983年に竣工し、2007年から2014年に耐用年数を約30年延ばすための装備の近代化に関する改修を受けている。海軍の規定で、通信に異常があれば、すぐに浮上することになっていることから、先に何らかの原因で発電、電気システムpower systemに問題が起き、通信も途絶えたとの憶測がある。潜水中に何か起きれば、海上にブイが放出されるが、発見されていない。潜水艦には、2週間分の酸素が用意されているが、通信が不可能な原因が火災などなら、酸素は大量に消費される。また脱出スーツも用意されているが、その使用も深度に左右される。2000年8月、北極海で消息を断ったロシア潜水艦 "Kursk"は、操作ミスから艦内で連続して爆発が起き、爆発から生き延びた者も含め、118人全員の死亡が確認された。 英文記事 参照記事 英文記事 英文記事

methode_times_prod_web2017年11月21日:アルゼンチン海軍は、捜索海域で水中音波探知装置で確認された、潜水艦を叩いているような雑音は潜水艦とは無関係と発表。また、衛星が受けたとされる救難信号らしき物も特定できず、乗員の救出には悲観的な見方が強まっている。海軍によれば、予備酸素は7日間もつとされるが、すでに5日間が経過している。

Hopes to find missing軍指揮官Commander Gabriel Galeazzi:左 は、同艦が消息を断つ前の15日朝(図では午前7時30を示している)、一度浮上し、通信で電気的故障(電池系統)を報告してきたと認め、その際に、予定を切り上げ母港マルデルプラタ(Mar del Plata)に行くように指示し、その後艦から、向かっているとの報告があった事を明らかにした。海軍はこれまで、事前に問題を認識していたことについては公表していなかった。参照記事 英文記事 参照記事 英文記事 過去ブログ:2013年8月修繕直後の潜水艦爆発 18人絶望か インド

2017年11月22日:消息不明後、今も潜航したままの状態であれば、酸素はあと1~2日しかもたない状況だ。通常、サンフアンのような古いタイプの潜水艦は、1週間に1度浮上して酸素(空気)を補充する必要があり、それでエンジンを使用して充電する事が可能になる。普通潜水艦は、数日分の酸素を補う非常用酸素タンクを持ち、有毒な二酸化炭素をろ過する仕組みを持っているが、電源が不良であれば出来ない可能性もある。依然として捜索海域の天候は荒れて6mの荒波が立っており、救難ブイを浮上させたとしても、荒波で破損する可能性すらあると言われる。サンフアンの紹介記事と映像 洋上航行の映像 参照記事

2017年11月23日:潜水艦の痕跡は何ら見つからず、酸素の途切れる7日を過ぎて厳しい局面となっているが、一途の望みとして、どこかの海上に浮上している可能性も言われている。参照記事 英国紙Sunは23日、米国海軍の飛行機が、海岸から約300キロ185miles離れた、約70m230ft の深度で、熱を帯びた金属物を感知し、別々な救助船が21日遅くソナー信号(筆者:物体からの反射信号か?)を感知したと報じ、調査船団がその海域に向かっているとされる。参照記事

その後の報道では、捜索は、以前捜索した、潜水艦が最後の通信を行なった海域に集中して行なわれているが、捜索のキャプテンは、最後の通信が在った場所から北へ約48キロの場所で「水中異音"hydro-acoustic anomaly"」を捕らえていた事実を語ったが、どのような異音だったかは示されていない。参照記事

dd-composite-sub-new2017年11月24日:先に報じられた異音は、潜水艦が連絡を絶った11月15日午前7時半の数時間後(約3時間後の15日午前10時すぎ、国際的な核実験の監視網「CTBTO」によって周辺海域から検知されていたとの報道がある)との事で、水中での「爆発音」だった可能性があると報道された。深刻な事態が予想されるが、捜索は続行されると海軍省から現地23日報告されている。現在、海軍は相当前からこの事を知っていて公表しなかったのではと非難されている。 参照記事 参照記事

2017年11月30日:29日、アルゼンチン海軍は、11月15日AM10時半に海中の爆発音が確認される前に、潜水艦が衛星通信を使って送ってきていたメッセージを公開した。それによれば、15日AM12時半(筆者:0時半?)、換気用のシュノーケルから海水が浸入し、バッテリーがショートし、そのバッテリーを隔離したと報告している。同日AM6時、同じ内容を文字メッセージで送信している。同日AM7時半、潜航して帰還予定地へ向かっていると報告され、これが最後の通信となった。参照記事

2017年12月1日:アルゼンチン海軍は11月30日、乗組員44人を乗せたまま2週間前に南大西洋で消息を絶った潜水艦「サンフアン(ARA San Juan)」の捜索で生存者の発見を断念し、捜索活動は生存者の救出から船体の回収へと「段階が移行した」と説明した。参照記事




nappi11 at 08:39│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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