comFive jihadist commanders2017年9月18日にロシア軍警察を襲撃したテロ組織「ヌスラ戦線Al-Nusra Front」の有力野戦司令官5人が、シリアのイドリブ県Idlibで殺害されたと、ロシア国防省報道官が発表した(ロシア側はヌスラ戦線の襲撃は失敗と報じている)。発表によると、18日に発生したハマ県Hamaにおけるロシア軍警察に対するテロリストらの襲撃のあと、襲撃を指揮した野戦司令官らの捜索と殺害を目的としてシリア駐留ロシア軍の総力を挙げた諜報活動が開始され、有力野戦司令官らが会議を行う場所と日付が特定された。攻撃は2017年9月27日、ロシア軍ジェット機によるミサイル攻撃で幹部5人のほか、少なくても32人を殺害したとされる。同時に、弾薬庫、6台の車輌、重火器も破壊された。 参照記事 記事と映像 予備映像

ロシア側は、殺害された野戦司令官らについて「作戦の結果、イドリブ県南部を担当するアブ・スルマン・サウジ、財政問題担当のアブ・アッバス・アナディン、アブ・ムハンマド・ジュラニ『軍事大臣』補佐官のアブ・ハサン、精神的指導者アブダラ・ムヘイスニの補佐官ワリド・ムスタファ、そしてシャリア法裁判官のアブ・ムジャヒド、以上の野戦司令官5人を殺害した」と述べた。

C3VVaB3WMAAP3TUnusra_mapISと戦闘を交える「ヌスラ戦線」に対する攻撃には、米国は一時難色を示したが、最近はコメントする事が無い。イドリブ県南部への空爆にはシリア軍も参加しており、約1週間のロシアとシリアの「ヌスラ戦線」への空爆作戦で、152人の民間人が犠牲になったと9月27日、救助チームが発言している。同地域は、穏健派反政府組織が支配している地域で、反アサド政権の住民も多く居住している。ロシア側は、居住地域へは空爆していないと否定。右下図は、「ヌスラ戦線(2016年7月、レバント征服戦線 Jabhat Fateh al-Shamに名称変更といわれる)」の支配地域(イドリブ県の南部、北部)とされる場所とイドリブ、ハマの位置。2013年4月、ISとの共闘を止めた「ヌスラ戦線」は今も3000人前後の兵員を保持していると言われる。

4449ae9ahqdefault「ヌスラ戦線」を含むイスラム合同軍 Hay’at Tahrir Al-Sham:Hayat Tahrir al Sham(HTS) この組織を「ヌスラ戦線」と呼ぶ場合もある。過去に米国からは、この組織をテロ指定にしないとの発言もあった)なども存在し、今回の攻撃もヌスラ同盟系、あるいはアルカイダ系組織への攻撃との記事もある。この攻撃以前にも、2017年9月、ロシア軍はシリア沖の潜水艦submarine "Veliky Novgorod"からイドリブ県内のヌスラ戦線支配地域Al-Nusra controlled areasへ 巡航ミサイルХ-101攻撃などを行なっている。

一連の空爆にはTu-95MS大型爆撃機が参加し、ロシア南部サラトフ州にある「エンゲルス」空軍基地Engels 2d6257d64125895airbaseを飛び立ち、イラン、イラクの上空を通ってシリアへ向かったと公表されている。ジェット機などは、シリア西部ラタキアLatakia近くにあるフメイミムHumeimim( Khmeimim) airbase空軍基地から発進している。 

ISは9月28日、シリアのデリゾール県 Dair az-Zaurで、ロシア兵士2名を人質にし、1名を殺害したと公表したが、ロシア側はこれを否定している。ロシア軍は、デリゾール地域へも空爆を行っている。 参照記事 記録映像。 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2017年9月ラッカで最終決着の掃討攻撃開始 シリア 5月反政府組織内の複雑な対立 シリア 4月シリア軍の化学兵器隠匿を亡命准将が証言 3月シリア紛争6年経過の首都で攻撃相次ぐ  シリア  1月ロシアのシリア長距離空爆から見える制空権




nappi11 at 07:16│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by ん   2017年09月30日 01:07
ISも大体追い出されたし、
あとは今回のような反政府テロ組織が壊滅できれば、
シリアも平和になるかもね。
2. Posted by たろう   2017年09月30日 03:15
映像では小さなキノコ雲が上がっています。ロシアの好きな燃料気化爆弾のようですね。Tu-95を使った理由は燃料気化爆弾を使うためでしょう。
3. Posted by くすのきのこ   2017年10月03日 00:01
こんにちは。経済よりも軍事力・諜報力・外交力・・これが露の強さ。
中東の国々には、こういうアピールの方が効果がある。欧州に渡ったシリア人
達の今後の動きはどうなるか・・。この露の構えはNATO牽制の為だろうし、
EUに恩を売るようにも見える。中央アジアの国々も見ている。露はやはり陸の
大国の末裔らしい動きをする。もし独立したらクルド内乱は必須だろうが、
その時はまた儲けるのだろうな・・。トルコはそれを見越しているだろう。

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