
イラク政府は対抗措置警告イラク北部のクルド自治政府による独立の是非を問う住民投票:a local referendum; a poll of residentsが現地2017年9月25日、自治区内の各地で始まった。 イラク中央政府は国の一体性を守るとして対抗措置を警告しており、自治政府にとって重要な財源である石油の収入を断つと威嚇している。スレイマニヤで投票を行った男性(40)は、「生きている間に独立をめぐる今回の投票に参加することができ、本当にうれしい」と語った。参照記事 
投票所は油田地帯として知られ、帰属をめぐって中央政府と自治政府が対立するキルクーク(Kirkuk)県をはじめ、 アルビル(Arbil)県、スレイマニヤ(Sulaimaniyah)県、ドホーク(Dohuk)県など、自治区内の各地に設置された。 2011年9月、クルド政府当局者が石油メジャー(国際石油資本)エクソンExxon Mobilと単独で新たな石油鉱区に関する調印を行なったと発表し、当時、クルド自治政府KRG(Kurdistan Regional Government:1992年
誕生)を非合法政府としていたマリキ首相のイラク中央政府は激怒した。上右図は、クルドKRGが直接エクソンと契約した6ブロックの油田と、左は主な油田とガスパイプライン。 その後、石油収入の分配率で両者は同意しトルコなどへ原油が輸出されているが、この事でクルドの問題には、トルコも政治的立場での主張を繰り返すことになる。 写真は、アルビル地区のタクタク油田 Taq Taq oil field in Arbilクルド自治政府のマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長が主導する今回の住民投票に法的拘束力はないが、 クルド人にとって「独立国家」は長年の悲願となっている。ただ、イラク中央政府をはじめ、 隣国のイランやトルコも国内のクルド人の分離・独立運動が刺激されるのを警戒して懸念を示している。 参照記事 過去ブログ:2017年9月クルドの国民投票と周辺の反応

2017年9月27日:クルド系メディアRUDAWは、国民投票の結果を、「独立支持」が91.8%と圧倒的だったと報じ、バルザニ大統領President Masoud Barzani は現地26日夕方、独立支持派が勝利したと表明し、この国民の意思を尊重するようにとの主張をおこなった。イラク中央政府との関係改善には、今後対話によって行なわれるべきだと強調し、バクダッド(イラク中央政府)はこの結果に憤慨する必要も脅しをかける必要もないとし、対話によって良い関係を構築すべきだと語った。参照記事結果は予想通りと言われ、クルド人の団結と国際的な存在感が誇示され、バルザニ大統領は国民的英雄になったとの報道がある。今後イラク中央政府は、クルド自治政府を、いち地方政府とみなすのでは無く、より独立した民族国家並みに扱う必要性に迫られるのでは? 過去ブログ:2015年2月クルド首相が語る近未来
コメント
2. Posted by まこと 2017年09月28日 01:44
キルクークの油田産出の量は凄いそうですが
その売却益って誰に渡ってるんでしょうか
今はクルドって事でよいのかな?
その売却益って誰に渡ってるんでしょうか
今はクルドって事でよいのかな?
3. Posted by 北の国から猫と二人で想う事 2017年09月28日 02:33
初期投資がイラク政府なので、イラク中央政府がクルド自治政府や地域部族に一定の率で分配しています。
4. Posted by くすのきのこ 2017年09月28日 16:19
こんにちは。
そして独立後は内紛が?それともトルコ共和国辺りを共通の敵にして団結?
国を持つというのは、重荷をしょい込む事だと解っているかな?
その重荷を背負い続けるには、かな~り苦労する。
例えばオスマン帝国では多民族の登用、君主の妻は辺境とかの他の民族から
集められ、外戚政治にならぬように配慮されてたようだ。
過去の国々を否定するのは容易い。しかし、過去の歴史を知らねば新生は
難しい・・というか同じ過ちを繰り返す。これまで国を保てなかった民族に
いきなりマトモな建国ができるとは・・危うい。國際軍需産業が喜ぶかも・・。
そして独立後は内紛が?それともトルコ共和国辺りを共通の敵にして団結?
国を持つというのは、重荷をしょい込む事だと解っているかな?
その重荷を背負い続けるには、かな~り苦労する。
例えばオスマン帝国では多民族の登用、君主の妻は辺境とかの他の民族から
集められ、外戚政治にならぬように配慮されてたようだ。
過去の国々を否定するのは容易い。しかし、過去の歴史を知らねば新生は
難しい・・というか同じ過ちを繰り返す。これまで国を保てなかった民族に
いきなりマトモな建国ができるとは・・危うい。國際軍需産業が喜ぶかも・・。
5. Posted by まこと 2017年09月29日 03:00
おお、管理人様ありがとうございました
マハバード共和国の繰り返しはいやですね
マハバード共和国の繰り返しはいやですね
6. Posted by 甲東 2017年10月01日 14:49
各地域毎の投票結果が発表になっていないようです。どうしたのだろう。
昨年8月に、ドホーク県の大学等が協同でアンケートを採っていました。自治区4県での総サンプル数は4200人。独立賛成は、平均では83%、一番多いドホーク県が98%、一番少ないスレイマニヤ県が67%。係争地域の賛成は89%で大差無し(サンプル数1270人)。
スレイマニヤの人達は、時期尚早ということと思われます。気持ちは独立でしょう。
ドホーク県にはトルコから逃げてきた、過激な人が多いのだろうか。
昨年8月に、ドホーク県の大学等が協同でアンケートを採っていました。自治区4県での総サンプル数は4200人。独立賛成は、平均では83%、一番多いドホーク県が98%、一番少ないスレイマニヤ県が67%。係争地域の賛成は89%で大差無し(サンプル数1270人)。
スレイマニヤの人達は、時期尚早ということと思われます。気持ちは独立でしょう。
ドホーク県にはトルコから逃げてきた、過激な人が多いのだろうか。
7. Posted by 甲東 2017年10月04日 06:24
タラバニが死んだそうです。ずっと心臓疾患だった。バルザーニ個人にすればどうでも良い存在だったかもしれないが、他国とのつながりが一層無くなる・・・
未だ気が早すぎるとは思いますが、どこからも救いの手が出てこない。
バルザーニが、若者に引きずり出された西郷隆盛にならなければ良いが・・・
未だ気が早すぎるとは思いますが、どこからも救いの手が出てこない。
バルザーニが、若者に引きずり出された西郷隆盛にならなければ良いが・・・


軒並み独立賛成が80%を超える中で、スレイマニア(市か県かは不明)は55%という噂があります。歴史的にはペルシャの影響が大きなところ。投票の2、3週間前にタラバニがイラン、トルコに行っていた・・・早く結論を出さないと、自治区の南部は切り崩されるかも。