8f143283b2308090a022aacd37d2c985電気自動車開発の要となる2次電池の見えている将来は、右の2013年の予測図の様に全固体型リチウム空気電池やリチウム硫黄(Li-S)電池と言われている。参照記事 過去ブログ:2017年7月中国の電気自動車EV普及は環境破壊? 6月日本市場に切り込むテスラ 5月 2018年からエコカー導入の中国は電気自動車で日本を抜く? 進化するEV,PHV、FCV 、バッテリー etc. 4月リチウム空気電池でリチウムイオン電池の15倍の蓄電容量を実現 2016年10月リチウムに変わる夢の“次世代蓄電池に実用化のメド ほか
2017年7月25日の記事によれば、トヨタ自動車は、現状の電池よりも飛躍的に性能を高めた次世代の「全固体電池:All-solid battery,All-solid-state battery全固体リチウム二次電池: All solid lithium secondary battery)」を搭載した電気自動車(EV)を2022年にも日本国内で発売する方針を固めた。現在のEVの弱点である航続距離を大幅に延ばし、フル充電も数分で済む。車載用では世界初の実用化になるとみられ、EV開発で欧米メーカーが先行する中、革新技術の導入で巻き返しを図る。
全固体電池の開発は、独BMWやフォルクスワーゲン(VW)なども進めているが、量産を巡る具体的2016-07-19-1468965649-2573393-0101な計画は明らかになっていない中で、長年にわたり全固体電池の研究を進めてきたトヨタは2016年、東京工業大などとの共同研究で電解質に適した固形素材を発見したと発表し、当時、広く普及しているリチウムイオン電池の3倍以上の出力特性を持ち、液漏れが無く高温にも強い全固体(型)セラミックス電池が開発されたと発表されていた。
今回トヨタは、2022年以降に国内での市販を目指す新型EVに搭載するため、量産化に向けた開発を今年2017年から本格化させると公表した。早ければ、2020年には実車搭載が可能で、新たにEV用のプラットフォーム(基本骨格)を開発し、全固体電池を搭載する計画だ。
2019年にも中国で生産、販売する小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「C-HR」をベースにしたEVは、迅速な市場投入を優先して既存のリチウムイオン電池を使う予定だ。
Solid-State-Batteries新しいテクノロジーはリチウム・イオン電池を小型化、軽量化するだけでなく、充電容量(エネルギー容量、右図で最近と今後の容量進化の予測)、充電時間も大幅に改良し、電気自動車の航続距離を伸ばし、EV普及に弾みをつけるものとみられる。同時にこのタイプのバッテリーのもう一つの利点は電池寿命long cycle lifeの延長だ。これによってリサイクルのコストも低くなり、また電気自動車以外の用途への応用も促進される。
すでに限界に近いと言われる現行の「リチウムイオン二次電池Lithium-ion-battery」の性能(エネルギー容量:Energy Density)をブレークスルーにyh20161221Toyota_density_570px、「全固体リチウム二次電池: All-solid-lithium-state battery」の早い生産が待たれるが、トヨタはすでにその先の「リチウム空気電池Lithium-air-battery」を凌ぐ、多少エネルギー密度は落ちるが、より安全な「アルミニウム空気電池」の研究にも注目していると言う。左図:アルミニウム空気電池はリチウム空気電池に次いで2番目にエネルギー密度が高い。参考例として示した現在主流の「リチウムイオン蓄電池」の10倍程の容量である。そのほか、マグネシウム電池やリチウムイオン電池の改良型なども注目されている。 参照記事 英文記事 参照記事 参照記事:日立造船の全固体リチウムイオン蓄電池セル 参照記事:次世代電池を牽引する、全固体電池開発 過去ブログ:2016年10月リチウムに変わる夢の“次世代蓄電池に実用化のメド ほか 2015年12月ポルシェが電気自動車を本格開発 2013年6月『マグネシウム燃料電池』は未来を変えるか 

nappi11 at 01:23│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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