elon-musk-cool-1x-1米テスラの新型電気自動車(EV)「モデル3Tesla Model 3」(3万5000ドル=約400万円)の生産がついに始まった。1台目となるシリアルナンバー1の黒の「モデル3」が2017年7月7日に組み立てを終え、生産ラインを離れた。この第1号車のオーナーは、テスラの最高経営責任者(CEO)で共同創業者であるイーロン・マスクElon Musk氏だ。テスラはすでに、「モデル3」の予約金を計約5億ドル(約570億円)集めている。1台当たりでは1000ドル。同社が計画している年末までの増産スケジュールは、米市場で地位を確立したBMWやメルセデスに匹敵する。当初の増産ペースはゆっくりとしている。テスラは28日の納車セレモニーで、30台を引き渡す計画。先週のマスク氏の一連のツイッターへの投稿によると、8月の生産台数は100台、9月は1500台、12月までには月2万台のペースになると想定している。モデル3は、1回の充電で約350キロ走行できる標準的なタイプが3万5000ドル(約390万円)と、同じセダンの主力車「モデルS」のほぼ半額。日本など右ハンドル市場での納車は2019年からになる見通しだ。テスラ・モデル3の走行動画 参照記事

米国の地質調査所(USGS)によると、2008年のリチウム lithium(Li)産出量は2万7400トン、2015年には3万2500トンを達成した。そして、2020年には6万トンの産出が見込まれている、と報告している。一方、リチウムの需要については、Global X Lithiumによると、2020年には29万トンから40万トンの需要が見込まれると予測されている。

現在、世界で最も注目を集めている電気自動車メーカー「テスラ」は<5年以内に50万台を生産する体制に成る>としており、その為には<3万5000トンのリチウムが必要になる>としている。即ち、それは現在、世界で産出するリチウムがすべて5年後のテスラによって消費されるということになる。
リチウムの需要は急激に強まっている。それに伴い、その価格も上昇中だ。1998年にトン当たり1770ドルであったのが、2009年には6000ドルになり、そして<2017年は平均7300ドル当たりで終始>すると予想されている。
pdf世界の推定埋蔵量は1300万トンと言われている。そして、世界の推定埋蔵量で6割或いは8割を占めるのが、ボリビア、チリ、アルゼンチンの3か国である。3か国の中で産出量が一番多いのはチリで、世界の産出量の3分の1近くを生産している。アルゼンチンがそれに続く。チリでのリチウムの産出は、SQMとRockwoodの2社の寡占化が続いている。SQMは半官半民企業で、一方のRockwoodはアルゼンチンでリチウム産出を支配しつつある米国Albermarleの100%子会社である。
1d676774そして、その潜在能力で注目されているのがボリビアで、ボリビアはウユニ塩湖Uyuni salt lakeという世界で最大規模の塩湖を有しているが、まだ開発されていない。ウーゴ・チャベスの影響もあって反米意kachi-lithium-project-map識が鮮明で、南米でのこれまでの米国支配に極力反対し、ウユニ塩湖Uyuni salt lake/Bolivia:右 の開発についても国有化し、開発は自国資本に限定するとして外国からの資本参加を極力避けている。写真は友人のヒデで、フィンランドからボリビアのウユニ塩湖に到達した際の写真。
アルゼンチンでのリチウムの産出は主に米国企業で、米国企業以外に豊田通商が米国とカナダ資本のOrocobreとジョイント・ベンチャーでフフイ塩湖Jujuy salt lake(正確にはフフイ州Jujuy provinceの塩湖) からリチウムを産出し、また、三菱商事もリチウム開発を進めている。中国、韓国、フランスの企業なども開発に参加している。左図は、南米3カ国にまたがるリチウム三角地帯Lithium Triangle 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 参考:開発問題 過去ブログ:2013年8月バイクで世界一周の友人はボリビアを南下 1月今度はレアアース買ってくれ!価格下落と過剰在庫 中国 2010年8月日本、ボリビアの資源競争で韓国に逆転される>その後韓国は中断 2009年6月南米ボリビア、アルゼンチンで火花を散らす日本商社 リチウム争奪競争
future mapfuture2一見、リチウムの争奪で各国がしのぎを削っているように見えるが、同時に、現在主流のリチウム(Li)イオン2次電池(LIB)の数倍~10倍超の容量を持つ「ポストLIB」の研究も活発で、日本を含む各国は、より安全で安価なリチウムフリーの全固体電池などの開発を急いでいる。リチウムもまた、科学の発達から見れば過渡期的材料なのかと言えばそうではなく、トヨタ自動車 電池開発部が2016年の電池討論会で明らかにした右の開発シナリオ図やSamsung SDIの将来予測によれば、現在のリチウム2次電池は、今後全固体電池に推移し、さらに2026年にはLi空気電池が主流になると予想され、当分リチウム素材の重要性は続くように見える。そしてそれぞれの2次電池は新たな開発の推移で消滅するのではなく、その特性に応じた分野で、小機器用、自動車用などとして、それぞれが更に高性能化、進化しながら生き残っていくようだ。 参照記事 参考記事:次世代電池を牽引する、全固体電池開発 参照記事:EV:主役交代近し リチウムイオン電池、現技術に迫る限界 映像:日本の全固体電池研究の様子


nappi11 at 07:41│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
メール
URL
絵文字