イエメンYemen(Jemen)は、2年前から続く内戦は、ハディ暫定大統領派 Hadi pro-government forcesとイスラム教シーア派の反政府武装組織「フーシ」Shia Houthi rebels が対立。暫定政権側を支援するスンニ派主導のサウジアラビアと、フーシ側に肩入れするシーア派大国のイランによる「代理戦争」の様相も呈し、戦闘が沈静化する気配はない。国連のスティーブン・オブライエンStephen O’Brien事務次長(人道問題担当)は2017年5月30日、内戦が続く中東イエメ
ンの現状を国連安全保障理事会に報告し、その社会、経済、国家は世界の目の前で「完全な崩壊状態」に向かいつつあると警鐘を鳴らした。同氏は、イエメン国民が現在、武力紛争と飢饉(ききん)、命にかかわる病という「3重の脅威」に直面していると指摘。記録映像:砂漠で破壊されたサウジの戦車など。兵士にはサウジが傭兵で集めたスーダン人らが多いといわれる。映像には遺体も写っているので注意。フーシ派の攻撃映像
イエメンでは現在、1700万人が食料の安定供給を受けられず、その半数近くは「飢餓状態の一歩手前」にある。これは世界でも最悪の状況だという。また、環境の悪化からコレラの感染
が拡大し、国連児童基金(ユニセフ)によると、この4週間だけで子どもを中心に5万5200件の症例が報告され、最近約500人の死亡が確認された。国連は現在、食料の80%が陸揚げされるフダイダHodeidah港での戦闘を中止するよう交渉している(これまでの戦闘で、すでに多くの港湾施設は破壊されている)。右下は、国連の「総合的食料安全保障レベル分類」 Integrated Food Security Phase Classification (IPC)による、イエメンの2017年7月までの食糧事情をあらわしたもの。 参照記事 記事と映像 参照記事 参照記事 過去ブログ:2017年2月紅海のサウジ艦艇に反政府派がボートで自爆攻撃 イエメン 2016年12月ISの自爆テロ続発 イエメン 2016年4月停戦協議中のイエメンで ハディ派攻勢に出る 2015年12月イエメンでISの爆弾テロで州知事死亡 2015年 4月イエメンの大混戦の状況と米国の苦悩 4月イエメン紛争と日本への深刻な影響2017年6月16日:国連(UN)のイエメン人道調整官を務めるジェイミー・マクゴールドリック(Jamie McGoldrick)氏は15日、内戦が続く同国で、現在コレラの感染が疑われる人々は13万人以上に達し、死者は970人を超え、その約半数は女性と子どもが占めているという。さらに、人道的対応のために21億ドル(約2300億円)の拠出を呼び掛けているが、これまではそのうちのわずか29%しか集まっていないと明かし、援助が思うように集まらない現状について、「人道が政治に負けようとしている」と強く非難した。参照記事
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コメント
2. Posted by よりばば 2017年06月03日 10:18
すっかり忘れていましたが、アラブの春、あれは何だったのでしょう。
イエメンで検索してみると「カート」という葉を噛む習慣も飢饉の大きな原因ひとつのようです。
飲酒が禁止なので覚せい剤の成分が含まれている「カート」を噛むことが盛んで、現金化が容易で手間も要らずに収穫できる為、農作地を潰して「カート」に転作。しかも水が多量にいるそうで川も枯れはてたそうです。
古代から3世紀頃までは交易で栄えていた歴史ある国なのに…
イエメンで検索してみると「カート」という葉を噛む習慣も飢饉の大きな原因ひとつのようです。
飲酒が禁止なので覚せい剤の成分が含まれている「カート」を噛むことが盛んで、現金化が容易で手間も要らずに収穫できる為、農作地を潰して「カート」に転作。しかも水が多量にいるそうで川も枯れはてたそうです。
古代から3世紀頃までは交易で栄えていた歴史ある国なのに…


いやはや・・・和平交渉がどうのこうのの前の段階では。既に崩壊・・・
リビアの内戦が余り悲惨に感じられないのは人口のせいが大きいか。未だなんとか取り分がある・・・