
その後列車「東風号」は、ウイスキーや赤ちゃん用ミルク、医薬品、機械類を積んでロンドンを2017年4月10日に出発し、フランス、ベルギー、ドイツ、ポーランド、ベラルーシ、ロシア、カザフスタンを経て、20日間かけて2017年4月29日、現地時間午前9時半、義烏(ぎう、中:イーウーYiwu)に到着した。義烏は消費財の卸売りの中心地だ。

ロンドンは中国の国有鉄道会社、中国鉄路総公司(China Railway)の新貨物網で結ばれた15番目の都市。同社によれば、空輸より安く、海運より速いという。浙江省政府によれば、船で輸送するより30日短縮できるはずだが、今回の試験運行では予定していた18日間より2日多くかかった。義烏当局によると、この列車が一度に運べるコンテナは88個。コンテナを1万~2万個積載できる貨物船に比べてはるかに少ない。この野心的なプロジェクトのコストは明らかにされておらず、経済的に意味があるのか疑問を呈する専門家たちもいるとAFPは書いているが、沿線内陸部各国の物流の活性化を考えれば、新シルクロードの意味は大きいだろう。参照記事 英文記事