

カナダ西部・太平洋岸のブリティッシュ・コロンビア(British Columbia)州で、少なくとも3800年前の根菜が多数発見され、北米大陸の先住民が作物を育てるために「畑」を作っていたことを示す初めての証拠となった。米科学誌「サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)」12月号に掲載された論文で明らかになった。論文を執筆したタンジャ・ホフマン(Tanja Hoffmann)氏とサイモンフレーザー大学(Simon Fraser University)率いる考古学者のチームは、当時の先住民が野生の根菜の収穫量を増やすために湿地帯を手入れし、整地していたと結論付けた。
今回の調査では、先住民ケイツィー(Katzie)
が代々暮らす土地から、「ワパトWapato」または「インディアン・ポテト」と呼ばれる根菜3768個に加え、成長中のワパトの近くに石を敷き詰め「畑の境界線」を
作っていたことや、土を掘る道具だったとみられる木のかけら150片も発見された。ワパトは10月から翌年2月までが収穫期で、冬の時期におけるでんぷん
の重要な供給源だった。
論文では、発見されたワパトは「濃い茶色や黒色に変色し、多くはさや、または皮だけとなっているが、一部にはでんぷんが残っていた」と説明している。写真左は、2010年の記事からのWapatoと石器類 右上は、現在のワパト。 参照記事
何故この記事が今発表されるのか不思議だったが、先住民の「畑作」が立証されたというのが記事の趣旨のようで、記事で遺物が最近発見された様に書いているのは記者の勘違いでは? ワパトの発見については過去に読んだ記憶があるので調べると、2010年4月の英文記事が残っていて、同じ場所付近で見つかったワパトは当時、約4000年前のものとされていた。恐らく湿地帯
の無酸素な泥の中にあったのだろう。当時の写真などを交えて記事を作り直した。wapatoは、日本でいう「クワイ、くわいも」と同じ種類のようで、日本には古くに中国から伝来し、水田などで栽培され、埼玉県当辺りまで産地があることから、当時のブリティッシュ・コロンビア(British Columbia)州の太平洋側も温暖な気候だったということか。それにしても、北海道東部に居た先住民オロチョン族(写真右)とカナダの先住民ケイツィー(Katzie:写真左)の風習が何と良く似ている事か。 参照記事
