2016年12月28日 中東中近東アフガンパキスタン
2016年12月27日:トルコ軍は26日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、シリア北部の町アルバーブ(Al-Bab)から避
難しようとしていた市民ら少なくとも30人を殺害したと非難した。トルコ軍とその同盟関係にあるシリア反体制派は、これまで数週間にわたりISからのアル
バーブ奪還を目指していた。アルバーブから避難しようとしていた市民らは、地雷や手製爆弾で殺害されたという。それ以上の詳細は公表されていない。一方在英の
監視機関A Britain-based monitoring group
は12月23日、トルコ軍によるアルバーブ空爆で、子ども21人を含む市民88人が死亡したと糾弾。これに対しトルコ軍側は、そのような事実はないと全面否
定している。映像:ISのアルバーブ攻撃 トルコ軍の空爆映像 参照記事ラッ カから約700人の自爆兵員がアルバーブへ向かったとされる中、トルコ軍にも相当な損失が出ているようだ。エルドアン大統領は24日、アルバーブの作戦は ほぼ完了し、次は、米国支援のマンビジManbij攻略だと語ったとされるが、翌25日、大量の戦車や装甲車がトルコからアルバーブへ向かったと
確認されている。またトルコ大統領室報道官 İbrahim Kalın:右 は26日、シリア北部でのトルコの「ユーフラテスの盾Euphrates Shield」作戦において、米、有志国軍は、同じ有志国軍に参加し、IS攻撃をしているトルコの作戦に置いて十分な空爆支援をしていないとして非難する声明を出している。参照記事 参照記事 過去ブログ:2016年12月ラッカ付近の戦況と今後 トルコはロシアに従属 シリア 2016年10月シリア統一を夢見るアサドと連邦制に立ちはだかるトルコこの作戦の開始された10月に筆者が懸念したことが現実になりつつある。このままトルコがマンビジの
クルド軍攻撃に出れば、米国はどう対応するのか?トルコ軍を空爆するのか?米軍は現在もトルコ内の空軍基地を使用している。監視機関の指摘するトルコ軍の空爆は、最近トルコ兵士2名が、ISに生きたまま焼かれて処刑されたことによる報復的無差別空爆の可能性が言われている。 記録映像(後半の映像は非常に残酷な場面を含みますので閲覧には注意してください)
2016年12月28日:シリアのアレッポでは大敗北をきたした反政府側だが、イスラム系メディアが珍しく反政府側の動向を書いている。現状では、反政府側の主導的位置に自由シリア軍FSAがいて、その系列に各種のイスラム系反政府組織いる。記事は、FSAが系列組織を統合し、一体化して大組織へまとめることに着手すると表明したと記している。系列組織として Levantine Front, Faylaq al-Sham, Jaish al-Islam (North), Suqoor al-Shamなどの名前を上げているが、ISとJaish
Al-Fateh(旧名ヌスラ戦線Al-Nusra Front)の名前は入っていない。参照記事現在米国は、クルド民兵組織YPGへの支援は公言しているが、今もFSAなど穏健派反政府組織へ支援しているのかは最近言及していない。トルコのエルドアン大統領は未だに、米国はISやその他反政府組織全般に支援をしているといい続けているが、米国側は「馬鹿げている」と一蹴している。
実際には、米国が反政府組織全般を支援することは不可能で、FSA系反政府組織の中には、米国を敵
とみなし攻撃すらするという組織もある。彼らの言い分は、米国もアサド政権打倒Bashar al-Assadでは方向が同じだが、米国はキリスト教十字軍であり、最終的にはイスラム教によるシリアの再建は望んでいないからだと言い切っている。参照記事こんなことも在り、現在の反政府組織支援は、サウジなどスンニ派湾岸諸国と言われているが、これらの国を経由して米国製武器が支給されている可能性はある。

2016年12月30日:シリアでの3度目の停戦は12月29日深夜から30日まで。今回の停戦協議に米国が参加しなかったことで、どの組織を穏健派と見るかという議論がなされず、ISとJaish
Al-Fateh(旧名ヌスラ戦線Al-Nusra Front)系組織を排除した内容で早い決着を見たといわれている。 北部クルド勢力は、連邦制国家「西クルディスタン West Kurdistan (Rojava) 」樹立に向け、選挙実施などの用意を始めたと報じられている。 右の西クルディスタンの領域は2016年2月に公表されたもので、現在クルドが支配するといわれるManbij付近は省かれており、今後クルドが領土として主張するのかは不明。トルコ側が認めない公算が強い。本来のクルド主張の西クルディスタン領域は左側で、トルコ国境沿い全域となっている。参照記事 参照記事

