現在戦闘中のイラクのモースルは、イラク政府軍としてイラク軍のほかに、シーア派の準軍民兵組織Shia paramilitary units「人民動員隊、人民武装軍団:People's Mobilization Forces、 Popular Mobilization Units(PMU)=ハシド・アル・シャービal-Hashid al-Shaabi」:右、モースルなどで最前線に立つ特殊訓練受けた対テロ特殊部隊「黄金部
隊:Golden Division」:左、地域警察軍、クルド・ペシュメルガPeshmerga軍、米軍支援部隊、地域スンニ派民兵などの組織がISからの解放作戦に参加しているのが確認できている。主力はシーア派であり、IS殲滅後のシーア派とスンニ派住民との摩擦が以前から懸念されている。すでに過去の戦闘で、スンニ派住民をIS協力者と見るシーア派民兵の処刑や暴行、放火、略奪が多く起きており、スンニ派住民に恐怖を起こしている。
記事では、イラク政府のスンニ派議員らが中心になり、トルコで訓練を受けた3000人規模のスンニ派組織「ニネベア防衛軍Nineveh Guards Force」:右 を立ち上げ、現イラク軍に参加させると共に、将来的に、解放後のモースルの治安維持に投入すると報じている。議員ら
は、トルコ、湾岸諸国、ヨルダンなど、スンニ派国と関係が深く、それらの国から給与資金や装備の支援を得ている可能性が高いだろう。ほかに、ISとクルドを敵対視するイラクのキリスト教系アッシリア人組織「 ニネベア平原防衛隊:Nineveh Plains Protection Units (NPU)」:左 なども活動しており、さらに各地域部族が自衛のために民兵組織を持つことを想定すると、モースル解放、IS殲滅後もイラク内部での部族、宗派対立は避けられそうにも無いようだ。参照記事 参照記事
*ニネベア(ニネヴェ)Ninevehは、主に県都モースルMosulを中心とするニネベア県(ニーナワー県)Nineveh Province、過去にはアッシリアAssyria(右下図緑の部分)と呼ばれた一帯を指す。多くのアッシリア人、トルクメン人など少数部族やアラブ系イラク人、クルド人が混住している。紛争が落ち着けば、北部の油田利権でまた揉めることも予想でき、国内少数派の現シーア派イラク政権がうまく取りまとめれるとも思えない。揉めればイランが出てくるのは間違いない。この紛争では、イラン兵の犠牲もかなりなはずだ。民主主義が根付かないイスラム世界を理想的にまとめるなど、砂漠で水を探すより困難だろう。そもそも、その理想がばらばらなのだから。今でこそ残虐なカルト集団と化したISにしても、姿を見せたころは、多くのスンニ派住民は彼らを救世主として向かい入れた。第2、第3のISが登場したとして何の不思議があるだろう。 過去ブログ:2016年11月モースル南部でISが石油施設破壊炎上とトルクメン人 現在、モースルの給水ラインが破壊され、40%の地域、65万人が水不足の状態に陥っている。さらに、食料も電気も不足する中、100~150万人の住民がモースルに孤立していると言われる。 参照記事

主人公はトルコ対イラク政府では。PKKの処遇が引き金か。クルド自治政府の分裂もあり得る。勿論、IS分子のテロはずっと続く。
100年ほど前、ガートルード・ベル、ロレンス等々、多くの人が悩みました。後年はぼろんちょに言われている。立つ瀬が無いなー。当事者達が一番暢気。他国を侵略しない限り、欧米はしばらく手も口も出さないことです。ロシアも疲れたのでは。
アッシリア人は、古代のアッシリアとは関係なく、ローマから異端認定されたネストリウス派を主体にした中東のキリスト教徒と思います。学者としてペルシャで重宝されたため、メソポタミア北部(現イラク北部)に多く移り住んだようです。