untitled-1トルコ軍は2015年11月24日、内戦が続くシリアで、アサド政権軍によるとみられる空爆により、トルコ軍の兵士3人が死亡したと発表した。トルコ軍によると、シリア北部アル・バーブAl Babで24日未明、アサド政権軍によるとみられる空爆により、トルコ軍兵士3人が死亡、10人がケガをしたという。これを受けてトルコのユルドゥルム首相Yıldırım Akbulutは、「必ずや報復を受けるだろう」などと述べ、報復攻撃も辞さない姿勢を示した。トルコ軍は今年2016年8月、シリア領内に地上部隊を投入し、過激派組織「イスラム国」やクルド人勢力に対する攻撃を続けている。参照記事 参照記事

8e7abf8c4a984e868db0874fe94bf4c0_18images上の地図は多少古い戦況図にトルコ語の地名を一部英語表記に訂正したもので、アレッポ周辺の戦況が多少違うが、トルコ軍の侵攻は大体、図のようだと把握している。この地域には、実際は穏健派反政府組織やシリア軍がかなり複雑に入り組んでおり、穏健派イスラム組織のリーダーが「戦っている自分たちでさえ、今誰が敵なのか分からないほど複雑だ」と、それまで対ISで仲間と思っていたクルド・ペシュメルガPeshmerga軍に攻撃され戸惑っていた。そのペシュメルガPeshmerga軍は、ラッカRakka(Raqqah)攻略でシリア政権軍Syrian regime forcesと共闘するようだ。写真上は、シリア領へ侵攻するトルコ戦車群
トルコの言う「空爆」が起きたのは24日未明3時半ころとあるので、誤爆の可能性もあるだろうが、確実な所は不明だ。
resized_55547-684fecb8albabAl-Babへの攻撃には、右のような、トルコ支援のFSAが主力で、Manbij地域はクルド側が制圧と報じる記事もあるが、マンビジManbij周辺は、上の図では、筆者の判断でトルコ側の色付けにしてある。11月23日の記事で米国側は、クルド軍PYDがマンビジ地域からユーフラテス川Euphrates東岸へ移動したと、未確認とした上でコメントしている。しかし、なぜかマンビジ地域へのトルコ側の侵攻にISはほとんど反撃をしなかったとの記事もあり、やはりトルコとISはなんらかの関係が継続しているとの憶測を呼んでいる。また、夏ころからFSAの戦車部隊を指揮しているのがトルコ軍なのは知られていて、最近はかなりのトルコ地上軍もシリア側に入っているとも言われているが、その実態をトルコ側が公表しないのは外交上のテクニックだろう。良いも悪いも、6年目に入るシリア紛争の行方はトルコの出方に掛かっているとも言われる中、まづはISの殲滅が優先課題で、報復などしている場合ではないだろう。参照記事
2016年11月26日:Al-Babから46人やアレッポ北部、イラクからのIS兵士約200人が、シリアのラッカRaqqah(Rakka)での戦闘に備えてラッカに到着したと報じられた。その多くは仕掛け爆弾のエキスパートと言われる。参照記事


nappi11 at 00:05│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by 甲東   2016年11月29日 11:13
またエジプト外務省がエジプト軍のシリア派遣を否定しました(2回目)。
イランのPars Todayは派遣されたと言っている。ロシアは音沙汰無し。
軍の派遣とまでは行かなくても、軍人がシリアをうろちょろはしていそうな・・・事前の打ち合わせか、条件付き援軍か、ポーズか。シーシは、イラク、シリアの現政権のテロ対策を支持すると言っている。エジプトもトルコへの嫌がらせならやりそう。
ギュレン運動の評価に関して、ぼんさん同士もやり合っているし。
その内、ロシアがエジプトの要請に応えてリビアに介入し、トブルク政権を擁立か。サルコジ悪ガキも落選したし、大国は今まで以上にリビアを気にしなくなりそう。

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