45bd906dBal-E_042016年11月22日、ロシア太平洋艦隊の公式新聞「軍事当直」の報道で、沿岸用ミサイル複合体「バル"Бал".亜音速地対艦ミサイル 射程300km(艦対艦ミサイル「ウラン」/空対艦ミサイルKh-35の地上発射ヴァージョン) 国後島へ 映像 写真」と「バスチオンБастион:超音速地対艦ミサイル 射程 300km (低空巡航のみで120km)(超音速対艦ミサイル「オーニクスОникс」「輸出型:ヤーホントЯхонт」の地上発射ヴァージョン):択捉島へ 映像:写真」がクリル諸島のイトゥルプ(択捉島)、クナシル(国後島)両島に配備されたことが明らかに5049089された。配備の正確な日時は明らかにされていないが、これが2011年に始まった一連の配備計画の一部であるのは明らかだ。それは、極東に、沿海地方南岸から北極に至る統一沿岸防衛システムを創設するという計画である。23日には岸田外務大臣が声明を出し、日 本は事情を調べて、しかるべき措置をとる、と述べた。参照記事 参照記事

相当前からロシアは、国後などでの発電所施設、飛行場整備を公表しており、日本政府は当然状況を全て知っていたはずで、日本国民向けとはいえ、いまさら「事情を調べて」とは随分と国民を無視した言い方だ。 当ブログでは、2011年10月にはクナシリ、エトロフの軍事基地化を書いている。当時筆者は、「個人的には、対日戦略というより、対米戦略をにらんでの千島再軍備で、形式的な防衛強化」と書いているが、道東がミサイルの射程範囲に入るのは残念だが、事実と認めるしかない。
そもそも、クリル諸島(千島列島)のロシア海軍太平洋艦隊の地対艦ミサイル部隊の装備更新は、当初の計画では2014年末、つまり2年前には完了してはずだが、原潜などの装備更新などで遅れて、地上配備も2016年になったようだとの見方がある。これらの流れから、「4島返還論」は、とっくの昔に頓挫していたと見るのが普通だろう。
e59ff8eb98436fb54e2a78c03d76ad7e19294004右下は「バスチオンБастион」の攻撃想定図で、ミサイルは地下格納式と地上移動型で示されているが、実際の配備は地上移動型。
今後トランプ外交で米露が雪解けになるにしても、西側のウクライナ問題から生じたロシア制裁が継続する以上、防衛力の誇示の面からも千島の再軍備は止めないのではと、個人的に思うのだが。またロシア経済は、EUの経済制裁、原油価格の低下を乗り切り、全体的には回復基調にあり、プーチン・ロシアの興味は極東の経済開発だけであろう。だからと言って経済協力とバーターで 島が還るなど、今となっては夢のまた夢だ。 参照記事  過去ブログ:2016年10月2島返還のアドバルーンか? 鈴木宗男発言 9月千島列島問題とネコ 6月千島列島に関するロシアの見解 2011年10月ロシアの千島再軍備とロシアの考え
PearlHarborCarrierChartちなみに、太平洋戦争のきっかけになった日本海軍の真珠湾攻撃で、日本の機動部隊は1941年11月26日千島列島を密かに出発し、航空機および潜航艇が日本時間1941年12月8日未明(ハワイ時間12月7日)、アメリカ合衆国のハワイ準州オアフ島真珠湾にあったアメリカ海軍の太平洋艦隊と基地に対して攻撃を行い、同年12月23日、部隊は日本に帰還した。偶然だが、75年前の今日、日本海軍機動部隊は千島列島を出発した。地図の青い線が、出発から帰還の航路。真珠湾攻撃は、綿密に計画された奇襲(surprise attack)ではあったが、決して「だまし討ち(sneak attack)」ではなかった。一時的にせよ敵戦力を弱体化させ、米国の参戦を遅らせるのが目的だったから、日本軍は軍事施設以外は一切攻撃しなかった。


nappi11 at 00:06│Comments(2)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

コメント

1. Posted by POPPO   2016年11月26日 20:02
まぁ、なんと申しましょうか。w

喧嘩を売るなら経済援助協力が具体的に決まってからにすればいいのに、これがロシア式良心的外交政策なのか。w

これが支那なら尖閣で日本を騙した手のように、棚上げして貰う物を貰ってから悠々と喧嘩を売る。w

昔も今も二正面作戦が不可能な日本だから、喧嘩をするにしても相手を選ぶ必要がある。メリケンが今までのような同盟ではなくなる可能性があり、羆と龍の前で友好を叫ばなくては生き残れないような嫌な時代が続きそう。

それでもカネのかかる喧嘩の準備は必要だ。
2. Posted by 甲東   2016年11月27日 17:34
4島返還の話しは、当初はアメリカと協同してソ連への嫌がらせ、最近はロシアとある程度仲良くするためのネタということだろうか。
不必要に騒ぐ日本のマスコミも、通り一遍の扱いしかしていなかった印象。熱気は感じず。いつまで繰り返すのだろう。日米安保条約がある限りか・・・

コメントする

名前
メール
URL
絵文字