
CBMは石炭の小さな穴(微細孔隙)に溜まったメタンガスのことで、「炭層メタン」とも呼ばれる。かつては炭鉱採掘時に爆発事故の原因となる厄介ものだった。CBMは石炭層に含まれるため、石炭が採れる場所であればCBMを採掘できると考えられ、ロシア、アメリカ、中国、オーストラリア、カナダ、インドネシア、南アフリカの地下にはCBMが眠っていると有望視され ており、採掘が始まっている。わずかながら、日本でもCBMの採掘が期待されている。石油に圧されて国内の炭鉱はほぼすべてが閉山となっているが、ガスを多く含むとされる北海道 の石狩炭田において、有望視される3カ所の資源量が調べられたところ、240億立方メートルと推定された。
