index強硬な麻薬取り締まりを公約して大統領に当選し、就任したフィリピンのドゥテルテ大統領President Rodrigo Duterteは、警察や市民に、逮捕に抵抗する薬物密売人はその場で殺す ようにと指示している。その影響か、フィリピンでは過去7週間で1900人以上が殺害された。警察が使う「殺し屋」も横行しているという。

BBC のジョナサン・ヘッド記者が、麻薬戦争の渦中にいる2人に話を聞いた。ひとりは追われる側の密売人の「ロジャー」(仮名)。もうひとりは夫婦で殺し屋をし ているという「マリア」(仮名)で、夫は以前、犯罪組織から金を払わない相手の殺人を受けていた殺し屋だった。赤ちゃんを抱いて取材の場所にやってきた小柄な「マリア」は、ドゥテルテ政権になって以来、philippines-crackdown-drugs「ボス」の指示で5人の頭 を撃ちぬき殺したと話す。そして今の「ボス」とは、警察官なのだと。

「マリア」と夫は、マニラの貧困地区出身で、「殺し屋」になるまではまと まった収入がなかった。今では、1人殺すと多くて2万ペソ(約4万4000円)の報酬を得て、それを数人で分け合う。貧しいフィリピン人にとっては望外の 収入だが、夫に駆出されたとはいえ「マリア」は止めたくて仕方がないと言う。左の処刑された遺体には「PUSHER」(麻薬密売人)と書かれた紙が残されている。 参照記事  参照記事 参照記事

_90921620_eec3f666-6ed0-47d4-ac70-64e6fd556a5dこの殺人キャンペーン大統領、半年で10万人の犯罪者殺害を宣告し、ターゲットには、麻薬組織に関係する役人、上級警官なども含まれている。2016年8月26日の記事では、7月1日以降、1900人の麻薬犯罪者が殺害されたほか、10153人が逮捕され、1160人の死亡が調査中、756人が警察により殺害され、300人の警官らが犯罪との関わりを調査されている。過去ブログ:2016年7月フィリピン大統領が麻薬王?と直接対話 中国とは対話拒否

フィリピンでの麻薬は一般的に合成麻薬アンフェタミンをさし、シャブ Shabuと呼ばれているようだ。麻薬撲滅を目指すフィリピン政府は2016年8月24日、中国からフィリピンに麻薬が密輸されているとの報告について、今週に入って中国大使に説明を求めたと明らかにした。23日にはフィリピンの警察トップが上院公聴会で証言。中国、台湾、香港が主要な麻薬の供給元となっており、密輸にも関与していると述べ、24日には、ヤサイ外相が上院公聴会に出席し、中国大使を呼んで説明を求めたと証言。外相はロイターに「(大使は)事実でないと述べたが、これは情報に基く報告であることを伝えた。われわれの知る限り、情報の有効性が確認されているため、説明を求めた」と述べた。参照記事

相変わらずしらを切る中国だが、合成麻薬の世界の工場が中国なのは周知の事実で、原料の生産には、中国国営企業が荒稼ぎしているというのが世界の認識だ。



nappi11 at 09:30│Comments(4)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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コメント

1. Posted by 九州の案山子   2016年08月31日 13:53
台風 被害 有りませんか
気まぐれ台風 困った ものですねー
2. Posted by 北の国から猫と二人で想う事   2016年08月31日 15:31
札幌の北にいるので 10号の影響はほとんどなく今日31日も
晴れで暑いくらいです。
3. Posted by ん   2016年08月31日 22:46
すごいなあ、フィリピンの新大統領。
一気にフィリピンの治安が改善しそうですね。

そういえば、イタリアンマフィアを滅ぼせそうになった唯一のチャンスが、ムッソリーニ時代だったそうだからな。

分かりやすい手段が必要な場合もあるよね。
4. Posted by 非日常的incident   2016年09月10日 16:38
其々の国政は事情があるので他国が深く干渉する事ではない。
私はこの強硬策はフィリピンにとって有効だと思います。
其々の国風主観で見るから異常に感じるのであるのです。
中東に民主化を齎そうとした結果どうなりましたか?
独裁者と呼ばれる者は排除されましたけど結局は部族間争いが激化して今だに内戦状態に陥ってることが結果を物語っています。

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