2016年06月23日  軍事 戦争 紛争 
8c2ceb6cISの拠点、ラッカRaqqa攻略を2016年6月上旬から行っているシリア政権軍は、空軍支援の中イスリアIthriya( エスリアEthria)方面からタバカTabaqaへ進撃する途中でISの反撃に遭い、ISが占拠するタバカ空軍基地al-Tabaqa airbaseまで7キロに迫ったが撤退を余儀なくされ、現在基地から約40キロまで後退した。
6月20日の記事では、最近の24時間では、シリア側兵士40人が死亡し、これまでに93人が死亡している。IS側は24時間で21人が死亡し、これまでに126人が死亡したとされる。タバカ al-Tabaqa南では、重機関銃で武装したIS300人ほどや車輌が確認されている。過去ブログ:2016年6月シリア軍、ラッカへビラで最後通告 参照記事
6月14日の記事では、ISは壊滅に近く、ラッカRaqqaからは、大量な現金とともにManbij-Jarablus-10june-21khordad、財務関係者が撤退し、ラッカの西部では、シリア軍がIS100名ほどを殺害したと報じられていた。参照記事
クルド軍主導のシリア民主軍SDFは、マンビジュManbij( Menbej)周辺で優勢に進撃しているが、21日の記事では、まだマンビジュの奪還には至っていない。 この作戦では、 米軍主導の有志連合は6月17~20日の4日間にYPG主導のシリア民主軍が包囲するマンビジュ市一帯に27回の空爆を実施したとされ、避難する市民に大きな被害が出ているようだ。別記事では同地域で、ISの反撃で、一部シリア軍が撤退したとも報じられている。6月10日の記事では、右図の様に、黄色のクルド主導のSDF軍が、マンジュビを包囲しているとも報じられたが、実際にはクルド側にはそれほどの兵力は無いともいわれ、右下の図は、作戦上の偽情報とも指摘されている。 参照記事 参照記事 映像:マンビジュ攻撃のクルド兵
Clssmh5UsAQ7kVf2016年6月24日:22日から、包囲したマンビジュ市内中心部への侵攻を開始した、米軍支援のクルド軍とシリア民主軍(SDF:約5000のアラブ系とクルドYPGによる約25000人の部隊)の一部は23日、市の南部と西部で激しい戦闘が継続する中、市の北部から市内中心部へ到達した。5月31日の攻撃開始以来、市民約8000人が脱出したとされるが、市内にはまだ数千人の市民が孤立している模様。manbijISは一部の市民を盾に使っていると報告されている。SDFは、6月10日には市を包囲したが、ISの自爆攻撃が頻発し、進撃のペースは落ちていた。マンビジュの制圧により、トルコとラッカ間のISの補給路は完全に遮断される。米軍はこの包囲作戦で233回の空爆を行い、6月24日の記事では、5月31日以来、少なくてもIS458人が死亡し、SDF側63人が死亡した。開放された地域の女性は、ISに強制されていた黒い衣服を脱ぎ始めた。写真左下。 映像 参照記事 参照記事
24日の記事では、ISがマンビジュとアレッポの中間ほどにあるバーブ市(Bab,Al-Bab)周辺のクルド人約700人ほどを捕獲したと報じられた。参照記事
25日には、ラッカ方面のISが攻勢に出て、政府軍を追い返しているとの報道もあるが、確認は出来ていない。


nappi11 at 01:08│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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