_90010517_iraq_fallujah_map6242016年6月18日(現地時間):イラク政府軍の司令官によると、過激派勢力「イスラム国」(IS)からの奪還作戦が続く中部ファルー ジャFallujaで17日、政府軍が市庁舎を奪還したファルージャ進攻作戦を指揮するアブデルワハブ・アル・サアディ司令官はBBCに対して、精鋭の対テロ部隊と即応 部隊が市庁舎を解放したと話した。これに先立ち、対テロ部隊がファル_90014076_81b46888-6d93-4164-97e1-83a115c3d4e4ージャ東部 の工業地帯を奪還したと伝えられていた。18日の記事ではしかし、市内にはISがまだ残存していて、戦闘は継続するとされ、現時点で市の80%を奪還したとされる。イラク軍高官は、交戦を避けるため、市内からのISの撤退は黙認する意向だと語り、イラク軍報道官は、ファルージャの40の地域を開放し、これまでに治安軍は、約500人のISメンバーを殺害したと報告し、数日以内に完全開放するとした。
2014年1月以来、ISが支配していたファルージャは、 首都バグダッドの西約50キロにあり、奪還作222896Image1戦には米軍が参加している(米軍は2004年のイラク戦争の際、ファルージャで多数の死傷者を出している)。写真下は、市内に入ったイラク合同軍と脱出した市民 
fallujahユーフラテス川を渡って脱出する市民をISが射殺したと言われ、少なくても市民650人が行方不明で、イラク側シーア派民兵が市民を拷問したり、殺害したとの報道もされ、クルド人地域では以前に、略奪や市民殺害を繰り返すシーア派民兵の戦闘参加を拒否する動きも報じられている。当初から作戦の困難さが言われる中、イラクのアバディ首相 Haider Al-Abadiの取った作戦は住民の避難経路を無視した包囲作戦で、米軍もその稚拙さや、軍規の乱れを指摘している。 参照記事
英文記事 参照記事 参照記事 記事と映像  川を渡って脱出する市民:記事と映像 過去ブログ:2016年6月イラクの戦況2016年6月中旬 6月残るも脱出も地獄のファルージャ市民 イラク
2refeegee016年6月20日:ノルウェー難民委員会(NRC)は避難民が過去3日間だけで推定3万人に達していると指摘し、イラク政府に「人道危機」への対応を急ぐよう求めている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、イラク軍が1か月近く前にファルージャ奪還作戦を開始して以来、最多で8万4000人が自宅からの退避を強いられた。今後数日間でさらに多数の避難民が生まれると予想している。ファルージャ南部のアムリヤット・ファルージャ(Amriyat al-Fallujah)で新たに開設した避難民キャンプ:写真右 campsでは1800人の収容できるが、女性用のトイレは1か所しかないという。一部にはテントを確保したものの、それ以外の世帯は女性と子どもを含め、全員が炎天下で地べたに寝ている」と窮状を訴えた。バグダッドの気温は40度前後で推移しており、ファルージャのあるアンバル(Anbar)県はもっと暑くなることも多い。避難で家族がばらばらになり、数百人規模の市民が行方不明になっている。白旗を揚げて避難する市民を、ISが捕獲して拉致したとの報告も相次いでいる。 参照記事 参照記事

nappi11 at 09:11│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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