
クンザダ師は2015年に発表された国連報告書の中で、1996年から2001年にかけて、タリバン政権がアフガニスタンを実効支配していた5年間、シャリーア(イスラム法)に基づく司法制度sharia-based justice systemの長官を務めていた人物として名前が登場していると説明され、アクンザダ師は60歳くらいとみられ、アフガニスタン主要民族パシュトゥン人の中でもタリバンへ傾倒しているヌールザイ氏族 Noorzai tribeで、以前タリバンの中枢があったアフガン南部の都市カンダハルの出身。

新しいリーダーにより、もし今後新体制が、これまでの方向を変えてアフガン政府との和平交渉に前向きな場合、これまで過激さで知られ、アフガン政府との交渉に異論を唱えていたハッカニ師が副官で甘んじるのか、個人的な疑問もある。和平交渉に反対し、死亡した最高指導者マンスール師はこれまで、アフガン政府には、タリバンを代表する相手とはされていなかった。 参照記事 英文記事
アフガニスタンの反政府勢力タリバーンの新たな最高指導者に選出されたハイバトゥラ・アクンザダ幹部が、配下の司令官や最高意思決定機関「シューラ(評議会)」のメンバーに対し、アフガン政府との和平協議はないと宣言していたことが26日までにわかったとCNNが報じた。
同筋は、アクンザダ幹部の選出は今後のタリバーンが質素な生活、忠誠や敵勢力へのテロ攻撃を重視していた組織の創始者オマール師が率いた時代への回帰を目指すことを意味すると述べた。参照記事
アフガン政府は、新指導者の決まった25日の時点で和平協議への参加を促したとされる。